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前回の記事に引き続き、今回も先週末に立ち寄ったキャンプ場で見かけた植物のご紹介です。今回取り上げるのはこちらのセンダンです。(うろ覚えですが)私が当時通っていた保育園の敷地内にもセンダンの木があり、秋に落ちた実を拾って遊んでいた記憶があります。
そんなセンダンですが、「ひっつき虫」として知られるセンダングサ(コセンダングサ)も同じような名前をしています。見た目は全く異なりますが、両者には何かしらの関係性があるのでしょうか?
センダン(栴檀)の概要
科・属名:センダン科センダン属
種別:落葉高木
花色:淡紫
花期:5〜6月
原産:日本、朝鮮半島、中国など
別名:アフチ、オオチ、オウチ、アミノキなど
花言葉:意見の相違など
◎特徴:
日本、朝鮮半島、中国などを原産とする落葉高木で、日本では本州(伊豆半島以西)〜沖縄地方にかけて分布しています。沿岸部や森林などに自生するほか、街路樹や庭木としても重宝されています。薬用植物としても知られ、果実には霜焼けやひびを和らげる効果があります。
またインドに分布する品種はインドセンダンと呼ばれ、「ミラクルニーム」という名で虫除けに活用されています。センダンはインドセンダンの亜種にあたり、インドセンダンほどではないものの樹皮や葉には虫除け効果があるとされています。
名前の由来は?
「センダン」という名前の由来は諸説あり、代表的なところでは以下の①〜③が挙げられます。このうち③に関しては、白檀(びゃくだん)と呼ばれる全く異なる樹木を指す言葉ですが…この言葉が日本で誤用されたことに由来しています。なお白檀は独特の香りを持つことでも知られますが、センダンに関してはほとんど香りを持ちません。
①数珠のような実をたくさん付けることから「千珠(せんだま)」
②実がたくさん付いた様子を示す「千団子(せんだんご)」
③インド原産の香木である「Chandan(しぇんだん)」または「Sandal wood(さんだるうっど)」
センダングサとの関係について
冒頭でも触れましたが、名前だけであれば「ひっつき虫」としても知られるセンダングサ(コセンダングサ)によく似ています。センダンはセンダン科センダン属、センダングサはキク科センダングサ属に属するため分類上は全く異なる植物ですが…名前の似た両者には何かしらの関係性があるのでしょうか?
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そこでセンダングサの由来について調べてみたところ、葉の形がセンダンに似ていることからその名が付けられたようです。葉の写真を並べてみると、確かによく似ていることがわかります。単なる偶然かと思いきや、本当に関係性があったんですね。
▲センダンの葉(左)とセンダングサの葉(右)