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【茘枝】生ではなく冷凍ライチばかり見かけるのはなぜ? - アタマの中は花畑
前回に引き続き、今回もライチに関する話題です。前回はライチ(レイシ)と名前が似ている植物としてツルレイシ(ニガウリ、ゴーヤ)を挙げましたが、ご存知のとおり両者は全く異なります。
ということで、今回は「名前は全く異なるけれど、見た目はよく似ている植物」を挙げてみたいと思います。真っ先に思い浮かんだのがリュウガン(竜眼)なのですが、ライチとリュウガンの違いについてはあまりよく知らないのが正直なところです。そもそも両者にはどのような違いがあるのでしょうか?
ライチの概要
科・属名:ムクロジ科レイシ属
種別:常緑高木
花色:黄緑
花期:3〜4月
収穫期:5〜7月
原産:中国南部
別名:レイシ(茘枝)、ライチーなど
花言葉:自制心、節制など
◎特徴:
中国南部原産の常緑高木で、現在では熱帯〜亜熱帯地域を中心に世界各地で栽培されています。原産地である中国南部では紀元前から栽培が始まり、世界三大美女の一人でもある楊貴妃に愛されたフルーツとしても知られています。果実は鱗状の果皮に覆われ、中には半透明でみずみずしい果肉が詰まっています。
高温多湿の気候を好むため、日本では九州南部〜沖縄地方を中心に栽培されています。但し国内生産量はわずかで、全体の98%程度は中国・台湾・ベトナムなどからの輸入に頼っています。
(※ライチの概要は前回記事からの引用です)
リュウガンの概要
科・属名:ムクロジ科リュウガン属
種別:常緑高木
花色:黄白
花期:3〜5月
収穫期:7〜8月
原産:中国南部〜インド
別名:ロンガンなど
花言葉:幸福など
◎特徴:
中国南部〜インド原産の常緑小高木で、現在でも東南アジアの熱帯〜亜熱帯地域を中心にで栽培されています。実の断面が竜の眼に似ていることが名前の由来で、ロンガンと呼ばれることもあります。生食のイメージが強いですが、乾燥された果肉(竜眼肉)は滋養強壮や鎮静の効能を持つ生薬としても知られています。
ライチとリュウガンの違いについて
ライチとリュウガンはいずれもムクロジ科に属する常緑樹で、高温多湿の気候を好む点や、果肉が半透明な点が共通しています。ただ厳密には異なる植物で、両者の主な違いとしては以下が挙げられます。概要欄を踏まえると花色や収穫期にも若干の違いがありますが、基本的には果実で見分けることが多いようです。
◎ライチの特徴(写真左)
・果皮は赤褐色で表面には凹凸がある
・リュウガンの果実より一回り大きい
・リュウガンに比べて種子が小さく、可食部が多い
・食品基準法により、輸入の際は冷凍が義務づけられている。
◎リュウガンの特徴(写真右)
・果皮は淡褐色で表面に凹凸はない
・ライチの果実より一回り小さい
・ライチに比べて種子が大きく、可食部が少ない
・ベトナム産に限り、生での輸入が許可されている(2022年11月解禁)
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