◎前回の記事
開花の記事を掲載してから約1週間…早いものは見頃を過ぎ、花弁が散り始めました。
まだ見頃の花や開花すらしていない花もありますが…来年も「チューリップ畑」を楽しむため、できることは今のうちに始めておきたいと思います。
来年も花を咲かせるためには?
来年も花を咲かせるために最も重要なのは「球根をできるだけ太らせること」です。もう少し言い換えると、余計な養分を消費させず、できるだけ多くの養分を球根に蓄えさせることが肝心です。
余計な栄養を消費させない
チューリップが花を咲かせたり、実をつけたりするためには多くの養分が必要になります。球根を太らせることが目的であれば、花や実に使われる養分を少しでも減らすことが大切です。
※チューリップの実生(種から栽培すること)に挑戦する場合など、敢えて実を残したまま育てることもあります。実生の場合、種から育てて7年目くらいでようやく開花するようです。いつか挑戦してみたいですが…今年は見送ることにします。
多くの養分を球根に蓄えさせる
養分の消費量を減らすだけでなく、得られる養分の量を増やす必要もあります。例えば、光合成や肥料によって多くの養分を取り入れ、球根に蓄えさせることも重要です。
今からできること
先程挙げた2点を気にかけつつ、今できることを早速実践していきます。まずは見頃を過ぎてしまったこちらのチューリップ。
このまま育てると実に養分が回ってしまうため、できるだけ早いうちに花茎を根本から折っておきます。この時、ハサミではなく手で折った方が細菌侵入等のリスクを抑えることができるそうです。
続いて、追肥として即効性の高い肥料(液肥など)を与えます。これまでは花を咲かせるために肥料を与えてきましたが、ここからは葉を大切に育てていきます。
※プランターや鉢で育てている場合は、日当たりの良い場所へ移動させ、葉の光合成を促進するのも有効です。
今後の処理について
今後は月2回程度の追肥を続けつつ、葉が枯れるまでお世話を続けます。葉に蓄えた養分を最後の最後まで球根に送るため、球根を掘り上げる場合は葉が完全に枯れた後にしましょう。
球根を掘り上げたら、ネットなどに入れた上で風通しの良い場所で保管します。大きい球根であれば、秋に植えつければ来年また開花します。
※小さい球根の場合、翌年は開花しないかもしれませんが…きちんとお世話をすれば立派な球根に成長します。実際、チューリップ業者の方は小さな球根を育成→大きく育てた球根を出荷→分球によってできた小さな球根を育成→…というサイクルを繰り返しているのだそうです。
◎次回の記事
(球根を張り上げる頃に更新?)