アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【室内夏野菜⑦】全ての野菜が屋外デビュー!〜種の有効期限と発芽率について〜

◎前回の記事

 

まだたまに寒い日もありますが…4月も後半に差し掛かったので、室内で育てていた夏野菜達を全て屋外へ移動させました。

ただ、今のところ発芽率は総じて低めです。昨年購入した種を使い回したからでしょうか…?

 

 

屋外デビュー完了!

夏野菜第1弾(トマト・ブロッコリー・水菜・チンゲンサイ)に引き続き、第2弾(ズッキーニ・バジル・ナス・ピーマン・オクラ・モロヘイヤ)も屋外へ移動させました。テレワークの合間の休憩時間に外へ運び出し…全ての野菜達の屋外デビューが完了しました!

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▲ズッキーニ(徒長により倒れかけ…)

 

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▲ナス(そろそろ間引く予定)

 

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▲ピーマン(ナスとの区別が難しい…)

 

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▲オクラ(室内では、窓に向かって成長していた模様)

 

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▲モロヘイヤ(好きな野菜なのでたくさん育てたい)

 

◎屋外デビュー第1弾(前回記事・再掲)

→デビュー直後はひ弱でしたが、屋外の厳しい環境に晒されたことで(少しだけ)たくましくなったように見えます。

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発芽率が低いような…?

今回移動させた苗床をよく見ると、発芽率があまり高くないことに気付きました。品種によってまちまちですが、平均6割くらいといった感じです。

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昨年購入した種が余っていたため、今年はその種を流用したのですが…流用してしまったのがマズかったのでしょうか?

 

種の有効期限と発芽率

そこで、まずは今回蒔いた種の有効期限を調べてみることにしました。市販されている種であれば、袋の裏面に有効期限と発芽率が記載されています。これは「有効期限内に種を蒔けば、発芽率●%以上を保証する」という、種の寿命みたいなものです。今まであまり気にしたことがなかったのですが、せっかくの機会なので見てみましょう。

 

まずは蒔いた種の中でも発芽率がかなり高かった水菜から。9割以上は発芽したのではないかと思います。

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そんな水菜の有効期限は2020年3月。種蒔きをしたのは2月下旬のため、ギリギリ期限内でした。

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続いては、発芽率が5〜6割くらいだったナスとピーマンです。もう少し発芽してくれると思ったのですが…。

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ナスとピーマンの有効期限はどちらも2019年10月でした。昨年購入したばかりなのでまだ大丈夫だと思っていたのですが、既に期限が切れておりました。。。

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最後は、特に発芽率が低かったチンゲンサイ。発芽率は10%にも満たず、たった1本しか発芽しませんでした。。。

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そんなチンゲンサイの有効期限は…

(敢えて集中線を入れてみたのですが)何と1年以上も期限が切れていることがわかりました。

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4種類の種を比較しただけなので必ずしもそうとは言い切れないのですが、種の有効期限と発芽率の間には何かしらの関係がありそうです。やはり、購入した種は有効期限内に使い切ってしまうのが無難みたいですね。

 

◎種の有効期限

 【古】チンゲンサイ < ナス・ピーマン < 水菜【新】

◎発芽率

 【低】チンゲンサイ < ナス・ピーマン < 水菜【高】

 

種の寿命はまちまち

品種によって有効期限が異なるように、種の寿命はまちまちです。短いものは1〜2年で発芽能力を失ってしまいますが、長いものでは5年以上前の種でも一定の発芽率を保つことができます。

 

なお、市販されている種は、採種してすぐのものを販売しているとは限りません(※特に海外産の種は、採種→販売まで間隔が開くことも多いようです)。そのため、一般的には寿命が長いとされる品種でも、販売されているものは有効期限が思ったより短い…なんてこともよくあります。

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古い種でも発芽率が0%になるとは限らない

種の有効期限が切れ、古くなればなるほど発芽率は落ちていきますが…必ずしも全ての種の発芽率が0%になる訳ではないようです。ここでは、古い種が発芽した例についていくつか取り上げたいと思います。

 

ツタンカーメンのエンドウ

まず有名なのがツタンカーメンのエンドウです。赤色のさやが特徴で、私の親戚の家でも毎年栽培しています。豆は緑色なのですが、豆ご飯にすると赤飯のような色になります。

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このエンドウは、1922年にツタンカーメンの墓から発見されたものが元とされています。つまり、3000年以上前の種が発芽し、現在まで栽培されてきたことになります。ある種のタイムスリップみたいな話ですね。

 

古代ハス(大賀ハス)

続いてご紹介するのが古代ハスです。1951年、千葉県千葉市にある落合遺跡からハスの実が発見されました。この実を育ててみたところ1本が発芽し、翌年には花を咲かせたのだそう。現在は「検見川の大賀ハスとして千葉市の天然記念物に指定されています。

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このほか、埼玉県行田市行田蓮も「古代蓮」として知られています。こちらは、1400〜3000年ほど前の地層に含まれていた蓮の種が掘削中に自然発芽し、現在に至ります。

 

おわりに

苗を購入するよりも自宅で種から育てた方が安上がりなため、可能な範囲で種を蒔いています。ただ、1袋に種がたくさん入っているものも多く、有効期限内に使い切れないこともしばしばあります。

 

我が家のような小規模家庭菜園向けに、少量タイプの種も取り扱ってくれないかなーと思う今日この頃です。

 

◎次回の記事

(※屋外デビューに伴い「室内夏野菜シリーズ」は一旦終了します。以降は個別の野菜について取り上げる予定です。)