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【グラスジェムコーン②】真っ白な芽が現れた!?〜植物のアルビノは存在するのか…?〜 - アタマの中は花畑
グラスジェムコーンを家庭菜園に植え付けてから約1か月が経過しました。ここまでは順調に成長しているようですが、根元から分げつ(脇芽)と思われる芽が出てきている株もありました。
分げつをそのままにしておくと養分が分散してしまうため、かえって収穫量が落ちてしまうのでは?と思ってしまいます。ですがトウモロコシの場合は、分げつをそのままにしておいた方がメリットが大きいようです。
分げつとは?
分げつ(分蘖)とはイネ科の植物に見られる現象で、根元から新芽が伸びて枝分かれすることを指します。一般的な植物でいう脇芽や枝に該当するもので、イネなどは分げつによって穂や収穫量を増やしています。
分げつ枝(脇芽)を残すメリット
トウモロコシの場合、分げつを残すメリットは大きく3つあると考えられます。
①主茎に多くの栄養が行き渡る!
中央の茎(主茎)と同様、分げつも光合成によって養分を作り出しています。分げつで得られた養分は主茎にも行き渡るため、結果として主茎がより成長します。
もちろん主茎→分げつへの養分移動もありますが、トウモロコシの場合は主茎・分げつのどちらも育てていた方がメリットが大きいようです。
②受粉確率が上がる!
トウモロコシは、1つの株の中で雌花と雄花が別々に咲く「雌雄異花」です。そのため、主茎に付いた雌花と雄花だけでは受粉がうまくいかない場合があります。(※そのため、トウモロコシはある程度多くの株をまとめて植え付けることで、受粉確率を上げることが推奨されています)
仮に主茎だけでなく分げつにも雄花が咲いた場合…主茎の花粉では受粉できなかった場合でも、分げつの花粉のおかげで受粉できる可能性があります。したがって、分げつをそのまま育てた方が受粉確率が上がると考えられます。
③ヤングコーンが楽しめる!?
分げつに咲いた雌花を幼実のうちに収穫してしまうことで、ヤングコーンとして美味しくいただくことができます。主茎の実はトウモロコシ、分げつの実はヤングコーンとしてそれぞれ収穫できれば一石二鳥ですね。
我が家で育てているのは観賞用のグラスジェムコーンなので③の恩恵はあまり受けられないのですが、ひとまず分げつはそのままにしておこうと思います。
【余談】アルビノ個体のその後
前回の記事で取り上げたアルビノ個体ですが、植え付け後1週間もせずに枯れてしまいました。やはり、葉緑素がないため自力で栄養を作れなかったためでしょうか…。
◎5月5日撮影
◎5月7日撮影
◎5月11日撮影
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(花が咲く頃に更新?)