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【グラジオラス】実生グラジオラスの掘り上げ - アタマの中は花畑
前回の記事で、小さい頃に世話をしていた思い入れのあるグラジオラスについてご紹介しました。このグラジオラスはコンクリートの隙間から生えている言わば「ど根性グラジオラス」なので、球根を移動させられないのが難点でした。
そこで、現在はこのグラジオラスから採取した種を育て、実家と同じ花を咲かせられないか挑戦しています。タイトルの通りなのですが…実生6年目となる今年、ついに開花しました!
実生1〜5年目までの振り返り
前回記事のおさらいとなってしまうのですが、まずは実生1〜5年目の振り返りをしておきたいと思います。実家帰省のタイミングでグラジオラスの種を採取してきたのですが、その時は以下の写真のような見た目でした。ユリやチューリップの種に似ていますね。
(※画像はイメージです)
翌年から、春にプランターへ蒔き→晩秋に掘り上げ…というのを毎年繰り返してきました。実生1年目の時点では耳掻きの先端にも満たない大きさでしたが、3年目くらいから繊維質の表皮がはっきり現れ、グラジオラスらしい球根になってきました。5年目からは成長速度が急激に早まり、掘り上げる頃には以下のような見た目になっていました。
100円ショップなどで取り扱っているくらいの大きさまで成長しており、来年か再来年には開花するんじゃないか…?と密かに期待していました。
実生6年目の成長記録
無事に発芽!(4月19日)
4月上旬に植え付けた球根は10日ほどで無事に発芽しました。球根が大きくなったこともあり、見た目はグラジオラスそのものです。最初の頃は針金みたいな見た目だったため、ここまで太い芽が出てくると何だか感慨深いです。
思ったより期待できそう?(5月17日)
発芽からおよそ1カ月が経過しました。発芽した頃は「今年の開花は難しそうかな…?」と思っていたのですが、ここに来て葉が太く・たくましく成長し始めました。もしかしたら今年開花するかも…と期待し始めたのがこの頃です。
花茎のような何か(6月12日)
草丈は更に成長し、そろそろ支柱を立ててあげる必要が出てきました。成長した葉をよく見ると、成長点付近が太くなっていることに気付きました。
もう少し拡大してみると、花茎が伸び始めているように見えます。いよいよ開花でしょうか…?
蕾を確認!(6月15日)
花茎の先端から蕾が見え始めました。ここまで来たら開花は間違いなさそうです。
花弁が見えてきました(6月22日)
蕾を確認してから1週間ほどで、最初の花弁が見えてきました。どうやら薄いオレンジ色のようです。
いよいよ開花か?(6月23日)
その翌日、もう開花の準備が整ったようです。
待ちに待った開花!(6月24日)
花弁の色を確認してからわずか2日、待ちに待った最初の花が開花しました!時間はかかりましたが、種から育ててもちゃんと花が咲くんですね。
外側は薄いオレンジ色、内側は黄色で、決して派手とは言えない色合いです。ですがこの花が見られるのをずっと心待ちにしていました。
6月24日時点で開花していたのはこの1輪だけでしたが、嬉しくてつい何枚も写真を撮ってしまいました。この株以外にも3株から蕾が出てきており、今年はたくさんの花が楽しめそうです。
別の色の花が!?(6月30日追記)
他の株のグラジオラスも次々と開花し始めました。向かって左側は先日の花と同じ色のようですが、右側はやや黄色っぽく見えます。
同じ花から採った種のはずなのですが、こんなこととあるんですね。別のグラジオラスと交配したのか、あるいはグラジオラスの個性だったりするのでしょうか…?
親株との比較
今回、グラジオラスの種から花を咲かせることに無事成功しました。あと気になるのは、親株と同じ色の花が咲いたのか?という点です。
親株と今回育てた株の花を以下に並べてみました。外側が薄いオレンジ色で内側が黄色、親株の特徴をしっかり引き継いでいます。
※どちらも手持ちの「携帯電話」で撮影したのですが、技術の進歩はすごいですね…!
▲親株である実家のグラジオラス(2006年撮影)
▲上記親株の種から育てたグラジオラス(2020年撮影)
この花を見た途端、小さい頃に親株の世話をしていたことを思い出し、何だか懐かしい気分になりました。昔のことを懐かしんでいると泣きそうになってくるのは何故なんでしょうね…?
実家の親株はまだまだ健在ですが、ひとまずグラジオラスの世代交代が完了しました。これまではプランターでぬくぬく育ててきましたが、来年からは花壇デビューさせる予定です。今後は親株ともども、大切に育てていきたいと思います。