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【種蒔き】秋冬野菜の準備はお盆から!〜昨年の反省を活かして早めに種を蒔こう!〜 - アタマの中は花畑
お盆休み中に種を蒔いた秋冬野菜達ですが、その後1週間も経たずに次々と発芽してきました。
まだまだ小さいですが、どれも順調に育っています。苗床がすぐ乾燥してしまうため、最近は出社前の水やりが日課になっています。
▲ブロッコリーの芽
▲白菜の芽
さて、この時期の苗に必要な作業といえば「間引き」です。花や野菜の苗を育てる際は、
①1箇所に複数の種を蒔く
②適宜間引きをしながら育てる
…というのが一般的ですが、そもそも間引きを行う必要があるのは何故なのでしょうか?最初から1個の種を蒔いておけば、種を節約できるような気もするのですが…。
秋冬野菜、1回目の間引き!
とは言いつつ、今回は1箇所に複数個の種を蒔いて育てているため、間引きを行う必要がありそうです。我が家でも早速1回目の間引きを行いました。1回目なのでちょっと控えめに…。
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ほとんど変わっていないように見えますが、少しだけスッキリしています。もう少し成長したところで、2回目の間引きを行う予定です。
なぜ間引きが必要?
冒頭でも少し触れましたが…間引きを前提に複数個の種を蒔くのではなく、1個ずつ蒔いた方が種の節約になるような気がしないでもありません。ただ、他の方の事例を拝見している限りでは、間引きを行いながら育てている場合がほとんどでした。当たり前のように行われている間引きですが、そもそも何故そのような作業が必要なのでしょうか?
間引きを行う理由
間引きを行う理由は「丈夫な苗を確実に育てる」ことに尽きるのではと考えています。ここからは、間引きを行った方が望ましい理由について自分なりにまとめてみたいと思います。
①全ての種が発芽するとは限らない
購入した花や野菜の種の袋の裏側を見ると「発芽率80%以上」のような記載があります。これは種の発芽率を保証するもので、有効期限内に種を蒔けば記載された確率以上の割合で発芽することになります。
ここで注意しておきたいのが「発芽率は100%ではない」という点です。仮に苗を10本用意したい場合、10個の種を別々の場所に蒔くと少なからず発芽しない場所が生じることになります。そのため、発芽しない種が含まれていることも考慮し、種は多めに蒔いておくのが無難と言えそうです。
②中には生育の悪い苗も存在する
仮に発芽したとしても、全ての苗が正常に育つとは限りません。例えば、以下のような苗は生育が悪いと言えそうです。
・葉の色が薄い、または茶色っぽい
・葉の形や模様がおかしい
・茎が徒長している
・他の苗に比べて小さい
・発芽のタイミングが他より遅い
▲生育の悪い苗の例
発芽直後の時点で生育が悪い場合、その後も生育は悪いままと考えられます。そのため、余裕を持って種を蒔いておき、間引くことによって生育の良い苗を確実に残すことが大切になります。
③育てるならできるだけ生育の良い苗を
せっかく花や野菜を育てるのであれば、できるだけ綺麗な花が見たいですし、できるだけ多くの野菜を収穫したいですよね。そのため、生育の良い苗の中でも特段優秀な「特待生」を選んで育てたいところです。
生育の良い苗を採用するためにも、候補となる苗をたくさん育てておき、間引きによる厳選の機会を設けることが必要になります。たくさんの種を蒔き、間引きの機会を設けておいた方がより良い苗に巡り合える可能性も高くなります。
色々と書いてみましたが、結局は「良い苗を育てるためには、多少の種や苗の犠牲は必要」ということなのでしょうか。ホームセンターなどで売られている種も、間引きを行うことを考慮し、少し多めに入れてくれているのかもしれません。
※余談※
我が家のように小さな家庭菜園しか無い場合は、余裕を持って種を蒔いたとしてもかなり余らせてしまうのですが…。できることなら、もう少し少量タイプの種も取り扱って欲しいところです。。。