アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

同じ三つ葉でもちょっと違う!クローバー(シロツメクサ)とカタバミの違いについて

◎前回の記事はこちら

【緑肥】育てるだけで肥料になる!?〜我が家でもシロツメクサを育ててみよう!〜 - アタマの中は花畑

 

気が付いたら、緑肥用として種を蒔いていたシロツメクサに花が咲いていました。GW明けに種を蒔いたため、種蒔きからおよそ4カ月で開花したことになります。

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虫の食害を受けてしまいましたが、葉もかなり増えてきました。この葉や根を土にすき込むことで、きっと良い肥料になってくれることでしょう。
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さて、我が家の家庭菜園ではシロツメクサのほか、カタバミの株もよく見かけます。どちらも「三つ葉」のため見た目がよく似ており、カタバミ=クローバーと勘違いしてしまうこともよくあります。今回はそんなクローバー(シロツメクサ)とカタバミの違いについて取り上げたいと思います。

 

 

シロツメクサの概要

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科・属名:マメ科シャジクソウ属

種別:多年草

花色:白

花期:4〜12月

原産:ヨーロッパ

別名:クローバー、ツメクサなど

花言葉:幸福、約束、復讐など

◎特徴:

ヨーロッパ原産の帰化植物で、荷物の詰め物として使われていたことから「ツメクサ(詰草)」、白い花を咲かせることから「シロツメクサ(白詰草)」と呼ばれるようになりました。繁殖力が強く、日本各地に分布しています。

通常は葉が3枚ですが、稀に葉が4枚以上になることもあります。葉が4枚のものは「四つ葉のクローバー」とも呼ばれ、幸福の象徴ともされています。

 

カタバミの概要

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科・属名:カタバミ科カタバミ属

種別:多年草

花色:黄、紫、白など

花期:5〜10月

原産:南アフリカ、アメリカ

別名:鏡草、しょっぱ草など

花言葉:輝く心、喜びなど

◎特徴:

シロツメクサと同様に繁殖力が強く、日本各地に分布しています。葉は3枚に分かれていますが、先端が欠けていることから片喰(かたばみ)と名付けられました。

 

シロツメクサとカタバミの違いは?

「葉が3枚」「繁殖力が強い」「地を這うように育つ」「花期が長い」など、何かと共通点の多いシロツメクサとカタバミですが…ここからはそれぞれの違いについてまとめていきたいと思います。

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▲シロツメクサの葉


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▲カタバミの葉

 

◎科名

シロツメクサはマメ科、カタバミはカタバミ科に属しています。したがって、品種としては両者は全く異なるものになります。

 

◎葉の形

シロツメクサは丸く、カタバミはハート型をしています。また、カタバミの葉には中央に筋が入っています。

 

◎葉の模様

シロツメクサの葉には内側に白い模様が付いていますが、カタバミには模様がありません。

 

◎葉の色

シロツメクサに比べて、カタバミの方が色は薄いです。

 

◎花

シロツメクサは筒状の白い花を咲かせますが、カタバミの花には5枚の花弁があります。品種にもよりますが、カタバミには黄、紫、白などさまざまは花色があります。

 

◎種

シロツメクサの種さやはエンドウ、カタバミの種さやはオクラのような形をしています。シロツメクサの種さやは触っても何も起きませんが、カタバミの種さやは触ると中の種が弾け飛びます。

 

◎地中

シロツメクサは球根を持ちませんが、カタバミには球根があります。シロツメクサはマメ科のため、根に根粒菌を付けていることがあります。根粒菌には窒素を蓄える性質があるため、緑肥としても重宝します。

 

おわりに

今回は、見た目がよく似たシロツメクサとカタバミについてご紹介しました。一見同じように見えますが、よく観察すると全く異なる植物であることがわかってきます。

花や野菜の栽培も楽しいですが、その傍に生えている雑草にも目を向けてみると、新しい発見に出会えるかもしれません。

 

追伸:

今回が節目の400記事目でしたが、いつも通りの内容で失礼いたしました。

 


緑肥・景観用 種 【 白クローバー ( シロツメクサ ) 】 種子 小袋(250g)【品種名:フィア】 ( 種 野菜 野菜種子 野菜種 )