最近はあまり庭いじりができていないため、今回も近所で見かけた植物の話題で失礼します。今回取り上げるのはこちら。
秋の味覚の一つとしても知られる自然薯のむかごです。里芋のようなほくほくとした食感が特徴で、私も実家に住んでいた頃は塩茹でにしたり、炊き込みご飯に入れたりして食べていました。現在住んでいる地域では自然薯自体あまり見かけないため、見かけた途端少し懐かしい気分になりました。
さて、一見すると種のようにも見えるむかごですが、種とむかごの違いは一体何なのでしょうか?今回はむかごの正体について少し掘り下げてみようと思います。
むかごの概要
むかごは植物の器官の一つで、栄養を蓄えて肥大化した部分のことを指します。主に地上部に形成され、自然薯の場合は葉の付け根で見かけられます。種芋のような機能を持つため、地上に落ちたむかごは翌年発芽します。
むかごの正体は?
むかごの正体は「葉または茎が肥大化したもの」です。その成り立ちから、葉が肥大化した鱗芽と茎が肥大化した肉芽に分類することができます。前者の鱗芽はオニユリ、後者の肉芽は自然薯などがそれぞれ該当します。
▲オニユリのむかご(写真右下・参考)
種とむかごの違いは?
種とむかごの共通点・相違点は以下のとおりです。持っている機能は同じですが、形成のされ方が異なります。
◎共通点
・どちらも種としての機能を持つため、土に蒔けば発芽する。
◎相違点
・種は花が受粉することで形成されるのに対し、むかごは葉や茎が変化することで形成される。
・自然薯の場合、むかごは食用にもされるが、種は食用にならない。
ちなみに、種もむかごも土に蒔いて育てることで苗を作ることができます。自然薯の場合、むかごであれば通常2年ほどで収穫できるサイズまで成長します(むかご→1年で小芋→2年で収穫)。種から育てる場合は恐らく2年以上かかるため栽培にはあまり向きませんが、興味があれば蒔いて育ててみても良いかもしれません。
※自然薯の種についてはこちら(手元に良い写真がなかったため、Wikipediaの記事を拝借しています)
※ちなみに自然薯の種と同じような見た目をしているグラジオラスの場合、開花までに6年かかりました。(私の場合)
【グラジオラス】種からでも花は咲く!実生グラジオラス6年目の開花 - アタマの中は花畑
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