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【ローゼル】栽培2年目突入!〜自家採種でローゼルを育ててみる〜 - アタマの中は花畑
気が付けば、前回の記事から4カ月以上が経過していました。自家採種の種で育てているローゼルですが、ようやく蕾が確認できるくらいまで成長しました。葉の数が増えたためか、葉の切れ込みもかなり大きくなってきました。
◎葉の切れ込みについてはこちら
【実生パパイヤ⑧】植物が成長とともに葉の形を変えるのはなぜ?〜葉の切れ込みと光合成は密接に関係していた!?〜 - アタマの中は花畑
そんなローゼルの成長具合を記事にまとめるため、蕾の様子を確認していたところ…蕾のあちこちに「白いつぶつぶ」が付着していることに気付きました。見たところ虫のように見えるのですが、この粒々の正体は何なのでしょうか?
蕾に付いた白い虫…?
今回私が「白いつぶつぶ」の存在に気付いたのは、こちらの写真を撮影した時でした。
見たところ何もないように感じてしまいますが、もう少し拡大してみると…。
蕾のあちこちに白い粒々が付いていることがわかります。アブラムシの類かと思い弱めの殺虫剤をかけてみたのですが、何の変化もありませんでした。更に手でつついてみても、全く動く様子がありませんでした。動かないということは、虫の卵だったりするのでしょうか…?
白いつぶつぶの正体は「真珠体」
少し調べてみたところ、我が家で確認された白いつぶつぶの正体は「真珠体」と呼ばれるものであることがわかりました。真珠体とは、葉の裏側や茎などに形成される球状の栄養体のことで、ローゼルのほか、ハイビスカスやオクラなどのアオイ科の植物によく見られます。
真珠体ができたときの対処法は?
ひとまず、虫の類ではないことがわかり一安心した私。ですが、そもそも真珠体は植物に取って良い存在なのでしょうか?あるいは悪い存在なのでしょうか…?
その答えは「良い存在」です。そのため、真珠体ができても対処の必要は全くありません。真珠体の正体はいわば「栄養成分のかたまり」なのですが、この栄養成分にはハダニなどの害虫を寄せ付ける効果があります。害虫を寄せ付ける=悪い存在だと思われがちですが…害虫達を栄養成分におびき寄せることで、葉や茎の食害を相対的に減らすことができます。したがって、真珠体は害虫の被害を軽減させてくれる素晴らしい存在だと言えます。
そんな真珠体のおかげで、我が家のローゼルも害虫の被害をほとんど受けることなく成長しています。このままいけば、昨年よりもたくさんのハイビスカスティーが楽しめそうです。
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(未定)
藤田種子 ローゼル 小袋