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先日の記事で、水仙には1万種以上の品種があることをご紹介しました。ここまで品種が多いと似た品種も多くなり、見分けがとても難しくなりそうですね。。。
さて、今回はその続編となります。水仙の品種が非常に多いことはわかったのですが、それ以上に品種の多い植物は存在するのでしょうか?そして、存在するとすればその花は一体何なのでしょうか…?
最も品種の数が多い花は?
アイキャッチ画像の時点で既にお察しかと思いますが…全ての植物の中で最も品種の数が多いのはバラとされています。その数は数万〜10万種とも言われており、冒頭でご紹介した水仙の何倍もの品種が存在することになります。
バラは北半球原産で、原種は150〜200種類ほどあるとされています。バラが栽培され始めたのは紀元前1500年前後と言われており、その後現在のヨーロッパ・北アメリカ・中近東などを中心に品種改良が進められました。古くから親しまれてきたことを品種の多さに関係しているのかもしれません。なお、19世紀半ば以前に開発された品種を「オールドローズ」、それ以降に開発された品種を「モダンローズ」と呼ぶこともあります。
※ちなみに私自身はバラにあまり詳しくなく、代表的な品種であっても名前は言えないと思います。。。全ての品種を見分けるのは(私にとって)現実離れしていますが、せめて代表的な品種くらいは名前を覚えたいところです。
青いバラが存在しないのはなぜ?
数万種〜10万種も存在するとなれば、きっと全ての色が揃っているはずだろう!と思いきや、「青色の花が咲くバラ」だけはまだ存在していません。「青いバラ」として販売されている品種こそありますが…実際には紫〜青紫色のものがほとんどで、純粋な青色の花を咲かせる品種はまだ開発されていないのが現状です。では、長い歴史をもってしても「青いバラ」が開発できなかったのは一体なぜなのでしょうか?
それにはバラの色素が深く関係しています。バラは元々青い色素を持たないと言われており(※)、品種改良したくても性質上できなかったという背景があります。同じく青色の花が存在しないチューリップ、シクラメン、カーネーションなども同じ理由によるものです。ちなみに、現在「青いバラ」として販売されている品種については、赤色の花を咲かせる品種から赤色色素を取り除くことで青っぽい色に見せています。そのため、純粋な青色とはやや異なる色合いをしています。
※補足※
近年、独自の青色色素を持つバラが発見されました。但し、その品種は花粉の生成量が元々少ないこともあり、交配が非常に難しいなどの課題が残っているそうです。念願の「青いバラ」の開発は現在も続けられていますが、もう少し先の話になるのかもしれません。
【余談】品種の数が多いその他の植物
バラには及ばないものの、品種の数が多い植物は他にも存在します。ここでは、その一部についても触れておきたいと思います。現在私達がさまざまな花を楽しめているのは、これまでの品種改良のおかげとも言えそうですね。
・蘭(数万種)
・水仙(1万種以上)
・ハイビスカス(1万種以上)
・チューリップ(数千種)
・菊(数千種)
・アジサイ(数千種) など