以前の記事でも触れたかもしれないのですが…この時期は咲いている花の種類が多いため、個人的に最も好きな季節の一つです。花が咲いているのは花壇だけでなく、畑や野原でも多く見かけることができます。
さて、今回は通りがかった田んぼの畦道で見つけた花のご紹介です。こちらの黄色い花はタンポポのように見えますが、実はどちらも異なる野草です。では、タンポポによく似たこちらの花達は、何という名前の野草なのでしょうか?
ブタナの概要
科・属名:キク科エゾコウゾリナ属
種別:多年草
花色:黄
花期:6〜9月
原産:ヨーロッパ
別名:タンポポモドキ
花言葉:最後の恋など
◎特徴:
ヨーロッパ原産の帰化植物で、日本では北海道・本州などに広く分布しています。原産地の一つでもあるフランスではSalade de pore(ブタのサラダ)とも呼ばれており、それが「ブタナ」の由来になったと言われています。日本ではほとんど食用にされませんが、ヨーロッパではハーブとして親しまれている地域もあるようです。
◎タンポポとの違い:
タンポポとの違いは以下のとおりです。
・1本の花茎に複数の花を咲かせる
・花の直径が小さい
・花期がやや遅い
・花茎が細く長い
・花茎の内側が空洞ではない
・葉が細長くギザギザが少ない
オオジシバリの概要
科・属名:キク科ニガナ属
種別:多年草
花色:黄
花期:4〜6月、10〜12月
原産:日本
別名:ツルニガナ、チチグサなど
花言葉:束縛するなど
◎特徴:
田んぼの畦道など、日当たりが良くやや湿った場所に分布しています。地面を覆うように茎や葉を伸ばす性質や、同じ仲間のジシバリよりやや大型であることが由来となり、オオジシバリ(大地縛り)と名付けられました。
◎タンポポとの違い:
タンポポとの違いは以下のとおりです。
・花弁の重なりがほとんどない
・1本の花茎に複数の花を咲かせる
・花茎が細い
・葉が小さく丸みを帯びている
・田んぼの畦道など湿った場所に多く分布している
今回取り上げたブタナ・オオジシバリについては「1本の花茎に複数の花を咲かせる」点がタンポポとの最も大きな違いではないかと思います。また、タンポポに似た野草はこれら以外にも多く見かけるため、また機会があれば本ブログでも取り上げたいと思います。
(※記事を書き終えてから気付いたのですが、本記事が600記事目だったようです)