冬に購入したディルがすくすく成長し、気付いたら家庭菜園の片隅で花を咲かせようとしていました。購入当初は葉も小さかったため大事に使っていたのですが、今となっては使い放題に近い状態です。
成長したディルを見て「そこに生えてるのはフェンネル?」とよく聞かれるのですが、そういえばディルとフェンネルの違いをよくわからずにいました。そこで今回は、ディルとフェンネルの違いについてご紹介したいと思います。
ディルの概要
科・属名:セリ科イノンド属
種別:一年草または二年草
花色:黄
花期:5〜7月
原産:南ヨーロッパ、西アジア
別名:イノンド、ジイラ、ヒメウイキョウなど
花言葉:知恵
◎特徴:
甘味のある香りが特徴のハーブで、主に葉(ディルウィード)と種(ディルシード)を食用とします。ディルウィードは魚料理などに、ディルシードはカレーやピクルスなどによく用いられます。なお、セリ科イノンド属に属する植物はディルのみです。
※ディルの概要は下記記事からの引用です。
【ドライハーブ】電子レンジを使ったドライハーブの作り方〜余ったディルを加工してみました〜 - アタマの中は花畑
フェンネルの概要
科・属名:セリ科ウイキョウ属
種別:多年草
花色:黄
花期:5〜7月
原産:ヨーロッパ
別名:ウイキョウなど
花言葉:賞賛に値する、背伸びした恋、強い意志など
◎特徴:
ヨーロッパ原産の多年草で、古代エジプト・古代ローマの時代から栽培されていました。ディルと同様に甘みのある香りが特徴で、魚料理・カレー・ピクルスなどに用いられます。
また、鱗茎部(葉の付け根が肥大した部分)はフィノッキオとも呼ばれ、野菜のように扱われることもあります。
▲フィノッキオ(参考)
ディルとフェンネルの違いは?
花や葉の形だけではなく、その使い道までがほぼ同じのディルとフェンネル。「もしかしてディルってフェンネルの別名なのでは…?」と考えていた時期もあったのですが、ディルはセリ課イノンド属、フェンネルはセリ課ウイキョウ属のため両者は異なる植物です。
▲フェンネルの花
そんな両者の違いは大きく3点あります。ここではその3点について、少しだけご紹介します。
①一年草か多年草か
ディルは一年草ですが、フェンネルは多年草です。ディルは毎年種から育てる必要があるのに対し、フェンネルは冬でも根が残るため、毎年同じ場所から葉を伸ばします。
②草丈
ディルの草丈が50〜60cm程度なのに対し、フェンネルの草丈は1〜2mほどあり大型です。
③鱗茎部の有無
概要欄でも触れたとおり、フェンネルは葉の付け根が肥大化する特徴があります(肥大化した部分はフィノッキオとも呼ばれます)。一方で、ディルにはそのような特徴がありません。
ちなみに我が家のディルはというと、草丈が1m以上にまで成長していました。実はフェンネルを購入していたのでは?とも考えましたが…葉の付け根が肥大化している様子はないため、ディルで間違いなさそうです。
(観葉植物)ハーブ苗 ディル 3号(1ポット) 家庭菜園 料理 ティー
フェンネル(フローレンス) ハーブ苗 料理用