最近になり、ケイトウの花をよく見かけるようになりました。ケイトウは元々花期が長いことでも知られていますが、私の身の周りでは夏の終わり〜秋にかけて多く咲いているような気がします。
そんなケイトウですが、小さい頃は「毛糸」が名前の由来かと思い込んでいました。ケイトウを漢字で書くと納得がいくのですが、実際のところは全く違うものが由来でした。ということで、今回はケイトウの名前の由来についてご紹介したいと思います。
ケイトウの概要
科・属名:ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)
種別:多年草(日本では一年草扱い)
花色:赤、橙、黄、ピンク、紫など
花期:5〜10月
原産:熱帯地方(アジア、アフリカ、アメリカ)
別名:セロシア、韓藍(カラアイ)、鳥冠(ケイカン)など
花言葉:おしゃれ、気取り、風変わりなど
◎特徴:
熱帯地方原産の多年草ですが、耐寒性がないため日本では一年草扱いされています。花の見た目はさまざまで、形状によって呼び名が異なります。
・トサカケイトウ(鳥の鶏冠のような形)
・クルメケイトウ(丸みを帯びた形)
・ヤリケイトウ(円錐状)
・ノゲイトウ(ロウソクの炎のような形) など
原産地では葉や花が食用にされることもあり、日本でも食用目的で栽培されていた時期があります。
ケイトウの名前の由来は?
ケイトウを漢字で書くと「鶏頭」となるのですが、これはケイトウの花が鶏の頭(鶏冠=とさか)に似ていることが由来だとされています。ケイトウの代表的な品種として以下のトサカケイトウ(鶏冠鶏頭)が挙げられるのですが、その見た目は鳥の鶏冠にそっくりです。
なおケイトウは英語でCockscomb(雄鶏のとさか)、中国語で鶏冠花(ケイカンカ)と表されることからも、「ケイトウ=鶏の鶏冠」は万国共通の認識なのかもしれません。
【余談】ハゲイトウとケイトウの違いは?
ケイトウの中には、葉の色が印象的なハゲイトウ(葉鶏頭)もあります。なおケイトウがケイトウ属(セロシア属)なのに対し、ハゲイトウはヒユ属(アマランサス属)に属しているため、分類上は異なる植物だと言えます。
天頂部が鮮やかに色付く点はどちらも共通していますが、ケイトウは花、ハゲイトウは葉を楽しむ点が異なります。ハゲイトウにも花は咲きますが、ケイトウに比べるとやや目立たない印象です。
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