最近は仕事中の間食としてナッツ類を食べることが多いのですが、その中でもカシューナッツをよく購入しています。カシューナッツはピーナッツに比べるとやや割高ですが、独特の食感やほんのりした甘みがたまらなく好きなんですよね。
そんなカシューナッツですが、知っているのはナッツの状態だけで「どんな木から収穫できるのか?」というのは全く知らないのが正直なところです。そこで今回は、カシューナッツが採れる木について少し調べてみることにしました。
カシューの概要
その名のとおり、カシューナッツは「カシュー」と呼ばれる木の種子(仁)の部分を指します。まずはカシューの概要についてご紹介します。
科・属名:ウルシ科カシューナット属
種別:常緑高木
花色:白
花期:11〜3月
収穫期:2〜4月
原産:中南米
別名:マガタマノキ(勾玉の木)、カシューナットなど
花言葉:─
◎特徴:
中南米原産の常緑高木で、日本ではその独特の種子の形から「マガタマノキ(勾玉の木)」とも呼ばれます。ウルシ科に属しており、種子を覆う殻の部分に触れると肌がかぶれることがあります。日本への輸入の際には殻は取り除かれ、加熱処理(※)も施されているため、肌がかぶれる心配はありません。
※日本で流通している生カシューナッツは「ロースト(焙煎)していない」という意味合いであり、実際には上記の加熱処理が施されています。
食べられるのは種子だけじゃない!?
カシューナッツといえば種子(仁)のみを食べるイメージですが、原産地では種子の根元側に付く「カシューアップル」と呼ばれる部分も食用にしています。(品種にもよりますが)カシューアップルには黄・赤の2色があり、甘味のほか苦味・渋味を含む独特の味わいがあります。生食はもちろん、お酒やジュース、ジャムなどにも加工されているようです。
なお、一見すると果肉のようにも見えますが、カシューアップルは花托と呼ばれる部分が膨らんだものであり果肉とは異なります。本来の果肉は種子の周りを覆う殻の部分を指し、カシューアップルは偽果(ぎか)とも呼ばれます。偽果を持つ植物としては、他にイチゴの赤い部分なども挙げられます。
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カシューは日本でも育てられるの?
カシューの木は寒さのほか過度な湿度にも弱いため、日本での栽培にはあまり向いていないのが現状です。カシューナッツの主な産地はベトナム、ナイジェリア、インドなどで、日本ではほとんど栽培されていません。商業向けの栽培は難しいところですが、観葉植物としてであれば十分楽しめるかもしれません。