私が住んでいる関東地方では先週から梅雨に入り、以降はぐずついた天気が続いています。天気が悪いとなかなか花を観察する気にもなれないのですが、こんな時期だからこそ映える花ももちろん存在します。その花の一つが今回取り上げるツユクサ(露草)です。
ツユクサといえは青い花のイメージが強いですが、同じツユクサでも紫色の花を咲かせる「ムラサキツユクサ」と呼ばれる品種があることをご存知でしょうか。名前からして花色が名前の由来になっていそうですが、ツユクサとの違いは花の色だけなのでしょうか?
ツユクサの概要
科・属名:ツユクサ科ツユクサ属
種別:一年草
花色:青、白
花期:6〜9月
原産:日本を含むアジア全域
別名:蛍草、藍花、青花など
花言葉:なつかしい関係、敬われぬ愛、恋の心変わりなど
◎特徴:
日本にも広く自生する一年草で、初夏から夏にかけて青く鮮やかな花を咲かせます。一般的に知られているのは写真の青いツユクサですが、日本には青いツユクサを含む数種類が自生しています。古くから親しまれており、夏の季語としても用いられています。
◎ツユクサの概要は下記記事からの引用です
【ツユクサ】梅雨を代表する雑草といえばこれ!?名前の由来や花言葉について - アタマの中は花畑
ムラサキツユクサの概要
科・属名:ツユクサ科ムラサキツユクサ属
種別:多年草
花色:紫、ピンク、白
花期:5〜7月
原産:北アメリカ、南アメリカ
別名:蛍草、トラデスカンティアなど
花言葉:ひとときの幸せ、尊敬していますなど
◎特徴:
北アメリカ原産の多年草で、ムラサキツユクサ属だけでも75種類に分けることができます。日本へは園芸植物として持ち込まれ、現在では一部て野生化しています。紫色の花は1日で萎れてしまいますが、次々と開花することから長く花を楽しむことができます。
ツユクサとムラサキツユクサの違いは?
ツユクサとムラサキツユクサはどちらもツユクサ科に属しますが、属名(ツユクサ属・ムラサキツユクサ属)が異なるため、厳密には異なる植物です。両者の特徴および違いは以下のとおりです。花の見た目は似ているものの、花色や花弁の枚数、草丈などが異なるため、比較的容易に見分けることができます。
◎ツユクサの特徴(写真左)
・花色は主に青(白もあり)
・花弁は2枚
・草丈はムラサキツユクサより低い(20〜50cm程度)
・葉はやや丸みを帯びている
◎ムラサキツユクサの概要(写真右)
・花色は主に紫(ピンクや白もあり)
・花弁は3枚
・草丈はツユクサより高い(30〜80cm程度)
・葉は細長く尖っている
宿根草セット: ムラサキツユクサ 3色各2ポットセット /※6/14蕾〜開花中