先日、梅雨を代表する花としてアジサイを取り上げました。晴れの日だからこそ映える花が多い中、雨が降っているが綺麗に見える花はなかなか珍しいのではないでしょうか。
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【アジサイ】土のpHによって花の色が変わるのはなぜ?その理由をできるだけ簡単に説明してみました - アタマの中は花畑
さて、今回は梅雨を代表する雑草…だと個人的に思っているツユクサについてご紹介したいと思います。雑草として扱われることが多いツユクサですが、よくよく見るとすごく華やかな花を咲かせるんですよ。
ツユクサの概要
科・属名:ツユクサ科ツユクサ属
種別:一年草
花色:青など
花期:6〜9月
原産:日本を含むアジア全域
別名:蛍草、藍花、青花など
◎特徴:
日本にも広く自生する一年草で、初夏から夏にかけて青く鮮やかな花を咲かせます。一般的に知られているのは写真の青いツユクサですが、日本には青いツユクサを含む数種類が自生しています。古くから親しまれており、夏の季語としても用いられています。
名前の由来は?
ツユクサの名前の由来は諸説ありますが露(つゆ)を連想させるものが多い印象です。
①露を帯びた草
ツユクサは朝に開花します。朝露を帯びて咲く印象があることから、露草=ツユクサと名付けられたという説です。
②萎んだ花が露を連想させる
ツユクサは一日花と呼ばれ、朝開花した花は昼過ぎには萎んでしまいます。萎んだ花が朝露にように見えることから、露草=ツユクサと名付けられたという説です。
ツユクサの英語名がdayflowerであることからも、花がすぐに萎んでしまうことが伺えます。
ツユクサの花言葉は?
ツユクサの花言葉は「なつかしい関係」「敬われぬ愛」「恋の心変わり」などです。
①なつかしい関係
ツユクサの学名(Commelina communis)の由来は、オランダの植物学者であるジャン・コムメリンとガスパルト・コムメリンだと言われています。この2人はアムステルダム薬草園の園長だったのですが、伯父と甥の関係だったことからこの花言葉が付けられたとされています。
また、ツユクサが夏の季語として昔から親しまれてきたことも、花言葉の由来だとされています。
②敬われぬ愛・恋の心変わり
先程の記載した、ツユクサの花がすぐに萎んでしまうことが由来とされています。
白い花のツユクサ
日本には数種類のツユクサが生息しており、見た目が少しずつ異なります。ところが、よく知られている青いツユクサとほとんど見た目が同じにも関わらず、白い花を咲かせる株を稀に見かけることがあります。
このツユクサはシロバナツユクサと呼ばれ、ツユクサの変種とされています。変種扱いされていますが、シロバナツユクサの種からはきちんと白い花が咲きます。
また、白い花を咲かせるツユクサとしては、トキワツユクサもよく知られています。こちらは細長い花弁が3枚付いているのが特徴です。
▲トキワツユクサ(参考)
トキワツユクサは元々観賞用としてアメリカから伝わってきたものですが、現在では日本各地に自生(帰化)しています。その繁殖力の高さから、要注意外来生物として扱われています。
観賞用のツユクサ
自生しているツユクサも綺麗な花を咲かせますが、先程のトキワツユクサをはじめ、観賞用に開発された品種も数多く存在します。よく知られている品種の一つがムラサキツユクサです。
▲ムラサキツユクサ(参考)
花の形はツユクサによく似ていますが、名前のとおり花弁が紫色です。また、ツユクサに比べて草丈が高いのも特徴です。
花苗 西洋ツユクサ リトルレッドルブラ つゆくさ ピンク花 3号ポット 耐寒性宿根草 山野草 6.2