アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【独活】「ウドの大木」は木ではなく草だった!?

本格的な春を迎え、私の地元でもそろそろ山菜が生え始めるシーズンとなりました。幼い頃からワラビ、ゼンマイ、タラの芽といった山菜には馴染みがあったのですが、中には未だにほとんど食べたことがないものも存在します。その1つが、今回取り上げるウドです。

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ウドに関しても近所に1株だけ生えていたのですが、収穫することもなく今に至った感じです。最近では店頭でもよく見かけるウドですが、一体どんな山菜なのでしょうか?

 

 

ウドの概要

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科・属名:ウコギ科タラノキ属

種別:多年草

花色:白

花期:8〜9月

収穫期:3〜5月

原産:日本

別名:ヤマウド、ツチタラなど

花言葉:おおらか、淡白、忘れてしまった思い出など

◎特徴:

日本原産の多年草で、北海道〜九州のほか朝鮮半島や中国などにも分布しています。新芽や若葉は柔らかく、香りも良いため山菜として親しまれています。その後夏にかけて大きく成長し、草丈が1.5〜2mほどに達することもあります。

栽培種に対して野生種のことを「ヤマウド」と呼ぶこともありますが、両者に違いはなく全く同じ品種です。また、別名の1つである「ツチタラ」はウドを意味する朝鮮語が語源であると言われています。

 

名前の由来は?

ウドは漢字で「独活」と表記します。漢字だけ見ると全く違う意味だと誤解してしまいそうですが…一体なぜこのような名前が付けられたのでしょうか?

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概要欄でも触れたとおり、ウドは夏にかけて草丈1.5〜2mほどまで成長します。これに伴って葉も大きく広げ、風も吹いていないのに勝手に動いているように見えることから「独りで動く=独活」と名付けられたようです。また「ウド」という読み方に関しては、以下をはじめとした様々な語源があると言われています。

・独活の由来にもなった「動く」

・茎の内部が空洞であることを表す「宇登呂(うどろ)」「空(うつろ)」

・土を持ち上げて芽を出す様子を表す「生土(うど)」 など

 

「ウドの大木」は木ではなく草だった!?

皆さまは「ウドの大木」ということわざをご存知でしょうか。これは体ばかりが大きくて役に立たないことを意味しており、夏に大きく成長したウドが食材に向かず、かと言って茎は柔らかく木材にも適さないことが由来となっています。

おそらく夏に成長した様子を「大木」と表現しているのだと思いますが、実はウドは樹木ではなく草(多年草)です。そのため冬を迎えると地上部は全て枯れてしまい、翌春に再び土から顔を出します。

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※なお同じくウコギ科タラノキ属に属し、山菜としても知られるタラノキは樹木(落葉低木)です。

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