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芽だし処理を済ませたジャガイモを植え付けてから、早くも1カ月弱が経過しました。今回植えたのは実家で余っていた小さなジャガイモ(品種不明)だったのですが、今のところ順調に成長いているように見えます。
ということで、今回はそんなジャガイモの近況をご報告できればと思います。
現在のジャガイモ
現在のジャガイモがこちらです。先日植え付けた種芋は10個でしたが、撮影時点(3月31日朝)ではこのうち7個が発芽していました。また先日の大雨で畝の一部が崩れてしまっているため、土のぬかるみが無くなったら土寄せをしておきたいと思います。
せっかくなので、畝が崩れた部分にも着目してみることにしました。ちょうどこの場所に種芋を植え付けていたのですが、こうして見ると芽と茎が同じ部分から出ていることがわかります。この性質により、大きな種芋を切って植え付けても問題なく育つというわけなんですね。
品種によって異なる芽の見た目
続いては、今回確認できた芽をいくつか拡大してみました。まずこちらの芽は、発芽した直後から葉が緑色で、かつ丸みを帯びていることがわかります。
続いてこちらの芽は、葉が濃い紫色をしています。断定こそできないのですが、2年前に育てたシャドークイーンに特徴がよく似ている気がしています。
なお、この紫色はアントシアニン(紫色の色素)によるものです。この品種の場合、葉が幼いうちはクロロフィル(緑色の色素)の含有量が少なく、アントシアニンの色が相対的に目立っているのだと考えられます。
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「秋ジャガ」を春に植えても発芽するの?
今回育てているジャガイモは、昨年秋〜冬に実家で収穫したいわゆる「秋ジャガ」です。その名前だけを聞くと本来秋に植え付けるべきだと思ってしまいますが…今回のように「春ジャガ」として春に植え付けても問題なく発芽するものなのでしょうか?
ここからはかなり前の記事からの引用になるのですが、春ジャガと秋ジャガにはそれぞれ以下のような特徴があります。
◎春ジャガの特徴
・春のはじめ頃に植え付け、初夏に収穫する品種の総称。休眠期間(収穫期を迎えたジャガイモが、新たな芽を出せるようになるまでに必要な期間)は秋ジャガよりも長い。
◎秋ジャガの特徴
・秋のはじめ頃に植え付け、晩秋に収穫する品種の総称。休眠期間は春ジャガよりも短い。
ここでポイントとなるのが休眠期間です。休眠期間が短い春ジャガの場合、収穫した年の秋に「秋ジャガ」として植え付けてもなかなか発芽しないと言われています。(仮に発芽したとしても)発芽までに時間を要してしまうため、収穫を迎える前に冬の寒さで枯れてしまうようです。
一方で、休眠期間が短い秋ジャガを収穫した翌年の春に「春ジャガ」として植え付けた場合、今回のように発芽することが多いようです。但し休眠期間が短い分、収穫後の夏場はあまり日持ちしません(すぐに発芽してしまいます)。そのため、長期保存を目的とするのであれば春ジャガを植え付けた方が無難かもしれません。
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