現在、花壇のあちこちでノースポールやポーチュラカのこぼれ種が発芽しています。冬〜春にかけて植えていた花を撤去したことで日が当たるようになり、一気に発芽・成長したものと考えられます。
こぼれ種の開花を待つのも楽しみの1つですが…まだ時間を要するため、当面は物寂しい状態が続きそうです。そこで、花壇を華やかにする目的でペンタスを購入してきました。ペンタスは花期が長く暑さにも強いため、この時期にはぴったりの植物です。
そんなペンタスですが、花の見た目はサンタンカ(山丹花)によく似ています。実際のところ、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
ペンタスの概要
科・属名:アカネ科クササンタンカ属
種別:多年草(日本では一年草扱い)
花色:赤、ピンク、白、紫など
花期:5〜10月
原産:熱帯アフリカ
別名:クササンタンカ(草山丹花)
花言葉:希望が叶う、願い事など
◎特徴:
熱帯アフリカ原産の多年草で、日本へは大正時代初期に渡来しました。本来は多年草ですが、日本では冬越しできないため主に一年草として扱われています(※室内での越冬は可能です)。同じアカネ科に属するサンタンカ(山丹花)に見た目が似ていることから、クササンタンカ(草山丹花)と呼ばれることもあります。
▲サンタンカの花(参考)
ペンタスは希望を連想させる花だった!?
ペンタスの代表的は花言葉は「希望が叶う」「願い事」で、どちらも希望を連想させるものです。これにはペンタスの花の見た目が深く関係しています。ペンタスの花弁は通常5枚で、上から見ると星のような形をしています。これを「流れ星に願い事をすれば願い事が叶う」という言い伝えに紐付けたことで、前述の花言葉が付けられたと言われています。
また花弁の枚数である「5」は、ギリシア語で「Pente(ペンタ)」と表記します。これで察しが付いた方も多いかと思いますが、このPenteがペンタス(Pentas)という名前の由来になっています。
サンタンカとペンタスの違いは?
概要欄でも触れたとおり、サンタンカとペンタス(クササンタンカ)は見た目がよく似ています。サンタンカは木、ペンタスは草であることが最大の違いですが、他にも花弁の枚数などで見分けることができます。なお寒さには弱い点はどちらにも共通しており、5℃を下回るような場合は室内で管理した方が良いとされています。
◎サンタンカの特徴(写真左)
・分類上は木(常緑低木)
・1輪あたりの花弁は4枚
・樹高はペンタスよりやや高い(0.3〜1m程度)
◎ペンタス(クササンタンカ)の特徴(写真右)
・分類上は草(多年草)
・1輪あたりの花弁は5枚
・草丈はサンタンカよりやや低い(0.3〜0.6m程度)
◎木と草の違いについてはこちら