アタマの中は花畑

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【雑談】いつまでも夏だったら秋植え球根は発芽しないの?

今朝、花壇の片隅に目を向けてみたところ、いつの間にかアイリスや水仙の球根が発芽していました。我が家の場合は植えっぱなしで管理しているのですが…いわゆる「秋植え球根」の発芽を見ると、季節の移り変わりを直に感じることができます。

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さて、今回はそんな秋植え球根に着目してみたいと思います。「秋植え」と言うからには秋に植えて秋に発芽するものだと思うのですが、仮にずっと夏だった場合はいつまでも発芽しないのでしょうか?

 

 

球根の名称と植え付け時期

球根は、植え付け時期によって春植え球根・夏植え球根・秋植え球根の大きく3つに分けられます。それぞれの特徴と代表的な品種は以下の通りで、日本で最も多く流通しているのは秋植え球根です。なお、いわゆる「冬植え球根」は実在しないようです(※耐寒性の高い秋植え球根を、冬に植え付けるケースはあります)。

◎春植え球根

・春に植え付け、初夏〜秋に開花する球根。耐寒性の低い熱帯地方原産の植物が多く、代表的な品種としてはアマリリス、ダリア、カンナなどが挙げられる。

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▲アマリリス

 

◎夏植え球根

・夏に植え付け、秋に開花する球根。夏の降水量が少ない地中海沿岸や南アフリカ原産の植物が多く、代表的な品種としてはヒガンバナ(リコリス)、コルチカム、サフランなどが挙げられる。

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▲コルチカム

 

◎秋植え球根

・秋に植え付け、翌春に開花する球根。同じく夏の降水量が少なく、かつ冬も比較的温暖な地中海沿岸や南アフリカ原産の植物が多く、代表的な品種としてはチューリップ、アネモネ、ラナンキュラスなどが挙げられる。

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▲アネモネ

 

秋植え球根の生育サイクル

秋植え球根の多くはちょうど今くらいの時期から植え付け適期を迎え、その目安は気温15〜20℃を下回る頃だと言われています(※気温の高い時期に植え付けてしまうと、球根を腐らせてしまうリスクが高まるようです。我が家ではアイリス・水仙の球根を夏も植えっぱなしにしていましたが、一度掘り上げて保管しておいた方が無難だったかもしれませんね)。

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その後冬を越す間に花芽を形成し、翌春には開花します。開花後に葉を伸ばす品種もありますが、初夏には地上部が全て枯れてしまい、夏の休眠期に入ります。夏の間は球根の状態で過ごし、気温が低下した頃に再び発芽します。

 

いつまでも夏だったら秋植え球根は発芽しないの?

ここまでの内容から「秋植え球根は気温の低下を検知して発芽している」のだと考えられます。ということはつまり…気温の高い夏のような場所で管理し続けた場合、いつまで経っても発芽することはないのでしょうか?

 

この疑問について調べてみたところ、どうやら管理条件によっては本当に発芽しないケースもあるようです。また仮に発芽したとしても、冬の寒さを経験しないことで花芽が正常に形成されず、結果として花の見栄えが悪くなる(あるいは花自体が咲かない)こともあります。例えば室内で管理し続けた我が家の水栽培ヒヤシンスなども、高温による生育障害の例だと言えそうです。

この先我が家でもさまざまな秋植え球根を植え付ける予定ですが、「秋の気温低下」「冬の寒さ」の2点には気を配っておきたいものです。

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