今シーズンはあちこちの公園でドングリを拾っているのですが、先日立ち寄った公園で拾ったのがこちらのスダジイです。記憶している限りでは、クヌギ、アベマキ、コナラ、マテバシイ、シラカシに続いて今シーズン6品種目です。
さて、スダジイと言えば少し前の記事でご紹介したとおり、数少ない「食べられるドングリ」の一種です。せっかくスダジイの実を拾ってきたので、今回は久し振りに炒って食べてみたいと思います。
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スダジイの概要
科・属名:ブナ科シイ属
種別:常緑高木
花色:黄
花期:5〜6月
収穫期:9〜10月
原産:日本、朝鮮半島
別名:イタジイ、ナガジイ、シイなど
花言葉:─
◎特徴:
日本、朝鮮半島を原産とする常緑高木で、日本では東北南部〜九州地方にかけて分布しています。一般的にシイ(シイノキ)と呼ばれるのは本種で、同じくブナ科シイ属に属するツブラジイとは実の形状などから見分けることができます(※スダジイの方が細長く、ツブラジイの方が丸い)。
また「スダジイ」という名前の由来には諸説あり、代表的なところでは以下が挙げられます。
・実の見た目が巻貝の一種のシタダミに似ていることから「シタダミシイ」
・椎茸栽培の原木として重宝されたことから「素台木(スダギ)」
拾ったスダジイの実を食べてみよう!
ということで、冒頭で拾ったスダジイを久し振りに食べてみることにしました。覚えている限りでは、約20年振りの実食となります。
今回の調理法は至ってシンプルで…ただ熱したフライパンの上で転がして炒るだけです。5分ほど炒っていると徐々に香ばしい香りが漂ってきましたが、実の見た目にほとんど変化はありませんでした。勢い良く殻に割れるものだと思っていましたが、全体の1割程度にかろうじてヒビが入る程度でした。結局、最後までヒビが入らなかった実は力づくで割ることになりました。。。
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最後に、中から取り出した白い子葉(※)は息子達と一緒にいただきました。やや硬めの食感でしたが、風味は栗によく似ており、大人でも美味しく食べることができました。渋味も全く感じず、正真正銘の「美味しいドングリ」だと言えそうです。
※スダジイを含むドングリは胚乳を持たず、子葉(双葉にあたる部分)に養分を溜め込む性質があります。
スダジイの主な調理法について
私にとって、スダジイは炒って食べるイメージの強いドングリです。そのため今回は何も考えずに炒ったのですが、これだけ美味しいドングリであれば他にも調理法があったのかもしれません。
そこでスダジイの調理法について調べてみたところ、主だったところでは以下のレシピがヒットしました。こうして並べてみると、やはり栗やナッツと同じような使い方が多いようです。今回は炒って食べたため硬めの食感でしたが、例えば炊き込みご飯に加工したらホクホクの食感になっていたんですかね…?次また拾う機会があれば、スダジイの炊き込みご飯にも挑戦してみたいと思います。
・炊き込みご飯
・クッキー
・マフィン
・ケーキ など