◎前回の記事はこちら(#08茨城県)
【都道府県の花#08】茨城県の木・花について - アタマの中は花畑
2023年7月より「都道府県の木・花シリーズ」と題して、各都道府県を代表する植物についてご紹介しています。第9回となる今回は、栃木県の木と花について取り上げたいと思います。
栃木県の木について
栃木県の木は「トチノキ」です。ここでは、トチノキの概要についてもご紹介します。
科・属名:ムクロジ科トチノキ属
種別:落葉高木
花色:白
花期:5〜6月
原産:日本
別名:トチなど
花言葉:贅沢、豪奢、健康など
◎特徴:
日本原産の落葉高木で、北海道〜九州地方にかけて分布しています(特に北海道〜東北地方に多い)。トチノキのトは「十」、チは「千」の意味を持ち、1本の木に多くの実を付ける性質をあらわしています。実には苦味や渋味が多く含まれるため高度なアク抜き技術が必要になりますが、アク抜きした実は広く食用にされています。
同じく「トチノキ」の名が付く樹木としては以下が挙げられますが、それぞれ原産地やルーツが異なります。
・トチノキ(白花):日本原産
・セイヨウトチノキ(白花):ヨーロッパ原産
・アカバナトチノキ(赤花):北アメリカ原産
・ベニバナトチノキ(桃花):セイヨウトチノキとアカバナトチノキの交雑により誕生
栃木県の花について
続いて、栃木県の花は「ヤシオツツジ」です。こちらも、ヤシオツツジの概要についてご紹介します。
科・属名:ツツジ科ツツジ属
種別:落葉低木
花色:赤、白、赤紫
花期:4〜5月など
原産:日本
別名:(後述)
花言葉:愛の喜び、情熱など
◎特徴:
日本原産の落葉低木で、北日本〜東日本の山地を中心に分布しています。花色によってアカヤシオツツジ、シロヤシオツツジ、ムラサキヤシオの3種類に分けられ、それぞれ以下のような別名でも呼ばれています。
・アカヤシオツツジ(赤花):アカギツツジ
・シロヤシオツツジ(白花):ゴヨウツツジ
・ムラサキヤシオツツジ(赤紫花):ミヤマツツジ
色鮮やかな花を咲かせることから、染物を染料に何度も浸して色鮮やかに染め上げることを意味する「八汐(やしお)」が名前に使用されています。
栃木県の木・花の由来は?
栃木県の木としてトチノキ、栃木県の花としてヤシオツツジが選ばれたのには、それぞれ以下のような経緯があるようです。
◎トチノキ
・環境緑化推進を目的として組織された企画調整委員会の中で、昭和41年6月28日に制定された。栃木県内に古くから自生し、その木材が県内の建築や工芸に利用されてきたことが由来。
◎ヤシオツツジ
・日本万国博覧会を記念した県花選定委員会の答申により、昭和44年10月1日に制定された。厳しい冬を耐えた後、春になると真っ先に花を咲かせる様子が栃木県の県民性を表しているとされる。
◎次回の記事はこちら(#10群馬県)
【都道府県の花#10】群馬県の木・花について - アタマの中は花畑