アタマの中は花畑

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【砂糖】違うのは色だけじゃない!?黒糖と上白糖の違いについて

◎関連記事はこちら

【甜菜】テンサイ(サトウダイコン)は大根ではなかった!? - アタマの中は花畑

 

少し前の記事で、砂糖の原料として生産されるテンサイ(甜菜)についてご紹介しました。テンサイを原料とした砂糖(甜菜糖)は日本の砂糖生産量の3/4を占めていますが、砂糖の原料といえばサトウキビを連想される方も多いのではないでしょうか。原料の違いこそあれど、どちらも店頭では「砂糖」として流通している印象です。

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その一方で、同じ砂糖であってもその色合いによって「黒糖」「上白糖」などと呼び分けられることもあります。色が異なる点はもちろんその通りなのですが、実際のところ他にも違いはあるのでしょうか?

 

 

テンサイの概要

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科・属名:ヒユ科フダンソウ属

種別:二年草

花色:黄

花期:7月

収穫期:10〜11月

原産:地中海沿岸〜中央アジア

別名:サトウダイコン(砂糖大根)、カンサイ(甘菜)など

花言葉:─

◎特徴:

ビート(ビーツ)の砂糖用品種の総称で、地中海沿岸〜中央アジアを原産としています。寒冷地作物と言われるほど寒さに強く、日本では北海道を中心に栽培されています。丸い根の部分に甘味成分を含み、絞った汁を煮詰めることで砂糖を抽出することができます。テンサイから抽出した砂糖は甜菜糖と呼ばれ、日本の砂糖生産量の3/4、砂糖消費量の1/4を占めています。

(※テンサイの概要は冒頭の関連記事からの引用です)

 

サトウキビの概要

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科・属名:イネ科サトウキビ属

種別:多年草

花色:─(花弁なし)

花期:12〜3月

収穫期:1〜3月

原産:パプアニューギニア

別名:カンシャ(甘蔗)など

花言葉:平和

◎特徴:

現在のパプアニューギニア(ニューギニア島)を原産とする多年草で、紀元前1万7000年頃から栽培が始まったとされています。日本へ渡来したのは奈良時代と言われ、現在では沖縄県と鹿児島県で国内生産量のほぼ全てを占めます。主に亜熱帯幹熱帯地域で栽培されるため寒さに弱いと思われがちですが、霜にさえ当たらなければ本州でも栽培は可能です。ただ霜に当たると地上部が枯れてしまうこともあるため、商用栽培可能な地域は一部に限られます。

また第二次世界大戦以降の沖縄県の復興を象徴していることなどから、花言葉には「平和」が定められています。

 

黒糖と上白糖の違いは?

テンサイとサトウキビの概要をそれぞれご紹介したところで、そろそろ本題へ入りたいと思います。タイトルでは黒糖と上白糖をピックアップしましたが、ここではその他の「砂糖」についてもそれぞれ特徴をまとめてみました。こうして並べてみると、主に原料と製造方法に違いがあることがわかります。なお日本では上白糖の消費量が最も多いですが、世界的にはグラニュー糖が主流であり、日本のケースはとても珍しいのだそうです。

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◎黒糖

・色:黒〜濃い茶色

・原料:サトウキビ

・製造方法:サトウキビの搾り汁をほぼ精製せずに煮詰めたもの

 

◎きび砂糖

・色:茶色

・原料:サトウキビ

・製造方法:サトウキビの搾り汁から最低限の不純物を取り除いた上で煮詰めたもの

 

◎てんさい糖

・色:茶色

・原料:テンサイ

・製造方法:テンサイの搾り汁から最低限の不純物を取り除いた上で煮詰めたもの

 

◎上白糖

・色:白

・原料:テンサイまたはサトウキビ

・製造方法:テンサイまたはサトウキビの搾り汁から不純物を全て取り除いた上で煮詰めたもの

 

◎グラニュー糖

・色:白

・原料:テンサイまたはサトウキビ

・製造方法:テンサイまたはサトウキビの搾り汁から不純物を全て取り除いた上で煮詰め、結晶化させたもの

 

◎三温糖

・色:茶色

・原料:テンサイまたはサトウキビ

・製造方法:上白糖を生成する際に生じる糖液をさらに煮詰め、カラメル化させたもの

 

◎ザラメ糖

・色:茶色

・原料:テンサイまたはサトウキビ

・製造方法:上白糖を生成する際に生じる糖液をさらに煮詰め、カラメル化・結晶化させたもの


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