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【蓮根】レンコンに開いた穴は何のため?

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先週末、勝田全国マラソンに参加するために茨城県内を移動していた際(常磐線)、その車窓からレンコン畑(蓮田)を眺めることができました。レンコンは茨城県の特産品の1つで、国内生産量の約半分を茨城県産が占めるとも言われています。

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そんなレンコンですが、断面に大きな穴が開いてことが大きな特徴ですよね。見れば見るほど不思議な見た目をしていますが、この穴は一体何のために開いているのでしょうか?

 

 

食べているのはどの部分?

漢字で「蓮根」と記載するとおり、レンコンはハス(蓮)と呼ばれる植物から採ることができます。ただ食べているのは蓮の根ではなく、実際には茎(地下茎)が肥大化した部分です。基本的にレンコンは泥の中で成長するため、専用のホースや鍬を使って泥を避けながら収穫する必要があります。

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なおレンコンは、明治時代以前から日本に帰化していた「在来種」と、明治時代以降に中国から渡来した「中国種」に大別されます。在来種は中国種に比べて細いものの、粘り気が強く味が良いと言われています。一方で中国種は在来種に比べて太く、シャキシャキとした食感があります。

 

レンコンに穴が開いているのはなぜ?

さて今回の本題ですが、レンコンに開いた穴は先程の「泥の中で成長する」ことが関係しています。他の植物と同様、ハスも呼吸する必要があるのですが…ハスが成長する泥の中にはほとんど酸素が含まれていません。そこで地下茎(レンコン)に穴を開けることで、葉(気孔)から取り込んだ酸素を根まで届ける「通気口」の役割を果たしています。そのためハスには地下茎だけでなく、葉柄(葉と地下茎を繋ぐ茎のような部分)にも同じような穴が開いています。

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なおレンコンの穴は「将来の見通しがきく」とい意味合いで、縁起物としても扱われています。おせちや精進料理にレンコンが使われているのも、このような理由によるものです。

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ハス(蓮)の概要

最後に、今回登場したハスの概要についても簡単にご紹介したいと思います。

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科・属名:ハス科ハス属

種別:多年草

花色:ピンク、白

花期:7〜8月

収穫期:7〜4月頃

原産:インド

別名:ハチス、スイフヨウなど

花言葉:清らかな心、休養、神聖など

◎特徴:

インド原産の帰化植物で、日本では北海道〜九州地方の池や沼に分布しています。花托(かたく:子房の下にあり、花全体を支えている部分)が蜂の巣に見えることから当初はハチス(蜂巣)と呼ばれていましたが、現在ではこれが訛って「ハス」となりました。また、地下茎であるレンコンは初夏をのぞいてほぼ1年中収穫できますが、秋〜冬に収穫したものが最も美味しいとされています。レンコンとして栽培されるのは食用の品種ですが、他にも花の鑑賞を目的とした品種(花蓮)も多く開発されています。

またハスの果皮はとても厚く、種子の寿命(=発芽能力を維持できる期間)が長いことでも知られています。例えば大賀ハスや行田蓮など、遺跡や地層に含まれていた種子が発芽したケースもあります。

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