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先月末に開始した長期企画(冒頭の記事参照)の影響で、最近は花を見かけるとついカメラを向けてしまうようになりました。そんな中、先日私が撮影したのがこちらの白い花です。
撮影時点では名前を知らなかったため、後日調べたところシャリンバイと呼ばれる植物であることがわかりました。漢字では「車輪梅」と表記するようなのですが、植物なのになぜ車輪なのでしょうか?
シャリンバイの概要
科・属名:バラ科シャリンバイ属
種別:常緑低木
花色:白、薄紅色
花期:4〜6月
原産:日本、朝鮮半島、台湾
別名:ハマモッコクなど
花言葉:そよ風の心地よさ、愛の告白、純真など
◎特徴:
日本、朝鮮半島、台湾などを原産とする常緑低木で、日本では東北地方南部〜沖縄地方の海岸沿いを中心に分布しています。海岸沿いに分布し、かつ葉の見た目がモッコク(モッコク科モッコク属)に似ていることからハマモッコクと呼ばれることもあります。
潮風、乾燥、大気汚染に強いことなどから、街路樹や公園樹としても広く植栽されています。春〜初夏にかけて白または薄紅色の花を咲かせた後、秋には黒紫色の実を実らせます。
▲モッコク(参考)
名前の由来について
冒頭でも触れた通り、シャリンバイは漢字で「車輪梅」と表記します。バイ(梅)については、梅に似た花を咲かせるからなのかな?と何となく想像がつきますが…シャリン(車輪)に関しては、花の見た目からは検討がつきません。では、どのような特徴が名前の由来になっているのでしょうか?
早速調べてみたところ、放射状に広がる葉が車輪を連想されることに由来しているようです。したがって、シャリンバイは「車輪のように葉を広げ、梅のような花を咲かせる」ことから「車輪梅」と記載されるようになったと考えられます。
ちなみにシャリンバイはバラ科シャリンバイ属、梅はバラ科サクラ属に属しているため、両者は分類上異なる植物です。
シャリンバイの変種について
今回取り上げたシャリンバイには、いくつかの変種が存在します。例えば、一般的な品種に比べて葉が丸い個体をマルバシャリンバイ(※)、花や葉が小型の個体をヒメシャリンバイと呼びます。ただ、これらの中間にあたる性質を持つ個体も存在するため、厳密な区別は難しいと言われています。
※マルバシャリンバイと対比する場合、一般的な品種のことをタチシャリンバイと呼び分けることもあります。