先日ハイビスカスに関する記事を書いたのですが、ハイビスカスについて知らなかったことがもう1つありました。
それは、ハイビスカスティーの原料はハイビスカスの花ではなかった!ということです。
恥ずかしながら、つい先日までハイビスカスの花の色素を抽出しているものだと思い込んでいました。。。先日の蝶豆花茶のようなイメージですね。
そこで、ハイビスカスティーの原料や効能について簡単にまとめてみました。
ハイビスカスティーの原料は?
冒頭にも記載したとおり、ハイビスカスティーの原料はハイビスカスの花ではありません。
では、どのようにしてあの赤い色素を抽出しているのでしょうか?実は、ローゼルと呼ばれる植物の萼(がく)こそがハイビスカスティーの原料となっています。
ローゼルとは?
科・属名:アオイ科フヨウ属
花色:クリーム色、ピンクなど
花期:9〜11月
原産:西アフリカ、インド、マレーシア(諸説あり)
別名:ロゼリ草、ローゼリ草、レモネードブッシュ、ベニアオイなど
花言葉:新しい恋、常に新しい美など
◎特徴:
アオイ科フヨウ属であり、広義のハイビスカスに含まれます(ハイビスカスの仲間です)。
熱帯〜亜熱帯地方で広く栽培されていますが、日本で栽培する場合は冬に枯れてしまうため、一年草扱いされることが多いです。ハイビスカスティーには、花が咲いた後に膨らむ赤紫色の萼(がく)が用いられます。萼には酸味があり、生食やジャム、塩漬けなどでも楽しめます。
花だけ見るとオクラに似ていますが、オクラはアオイ科トロロアオイ属に属しており、ローゼルとは少し異なります。
ローゼルの収穫時期は?
花が咲き終わり、萼が膨らんだ頃に収穫します。収穫時期は10〜12月頃です。長期間保存する場合は、萼をバラバラにして汚れを拭き取った後、2〜3日程度天日で乾燥させてから保存します。
ハイビスカスティーとして用いる場合、ティーカップ1杯分で、2〜3個分の実から採れた萼が必要になります。
ハイビスカスティーの正しい淹れ方は?
ハイビスカスティーを淹れ方は以下のとおりです。
①刻んだ生の萼、または乾燥させた萼をカップに入れる
②熱湯を注いで3〜5分程度蒸らす
他のハーブティーにも共通しますが、成分の抽出に少し時間がかかります。
ハイビスカスティーの効能は?
ハイビスカスティーには以下の成分が含まれており、様々な効能があります。ノンカフェインなので、どなたでも安心して飲むことができます(※ローゼルのみを用いたものはノンカフェインですが、紅茶などとブレンドしたものにはカフェインが含まれていますのでご注意ください!)。
様々な効果のあるハイビスカスティーですが、たくさん飲めば良い!というものでもありません。場合によっては、上記の成分による副作用が生じることもあります(妊娠・授乳中の女性は避けた方が良いという意見もあります)。1日2〜3杯までを目安に飲むようにしましょう。
我が家のローゼル
我が家でも、四季咲きタイプのローゼルを育てています。家に来てからはまだ花を咲かせていませんが、ようやく葉が成長してきました。
まだ1株しか植えていないため、今年は種を増やすことに注力しようと思っています。来年以降、ハイビスカスティーの量産体制に入れると良いのですが。。。
▲家に来た時には既に実を付けていました。今年はこの種を増やす予定です。
おわりに
ハイビスカスティーはこれまでも何度か飲んできましたが、まさかローゼルの萼が原料だとは思ってもみませんでした。まずは自宅のローゼルで、本当にハイビスカスティーが作れるのか確かめてみたいです。