以前より、一文字整枝に挑戦中のイチジク(植え付け1年目)。現在は、2本の主枝を更に伸ばしています。
枝がどんどん伸びるため、支柱への固定も定期的に行っています。そんなある日、いつものようにイチジクの木を見に行ったところ…葉の付け根部分に脇芽とは違う何かを発見しました。
もう少し拡大してみると…
これ、小さいですが実ですよね?この時期についた実って、寒くなる前に収穫できるのでしょうか…?
収穫できるかどうかは品種次第だと思うのですが、実家から挿し木したものを譲ってもらったため、詳細な品種がわからないんですよね。。。わかっているのは「白イチジク」のカテゴリに属しているということのみ。
ということで、イチジクの品種と特徴をもとに、我が家のイチジクの品種を推定してみることにしました。
イチジクの概要
科・属名:クワ科イチジク属
種別:落葉高木
花色:白など
収穫期:6〜10月
原産:アラビア南部
別名:蓬莱柿(ホウライシ)など
花言葉:子宝に恵まれる、実りある恋、豊富、裕福など
◎特徴:
漢字では「無花果」と書きますが、実際には花が咲かない訳ではなく、実の中にたくさんの花をつけます。このような花のつけ方を隠頭花序(いんとうかじょ)とも呼びます。
実際に「実」として食べられているのは、花の下の部分が肥大化した部分です。一般的には、花が咲いた後に種をつけますが、日本では種をつけない品種が普及しています。
また、アダムとイブに出てくる「禁断の果実」はイチジクを指しているのだそうです。
イチジクの品種にはどのようなものがあるの?
イチジクには、大きく夏果専用・秋果専用・夏果秋果兼用の3種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
夏果専用
6月〜7月頃に収穫できる品種。前年に伸びた枝に花芽をつけます。代表的な品種には以下があります。
◎キング:
果皮は緑色。果実が大きく、夏果の中では収穫量が多い。皮が薄いため、そのまま食べられる。
◎ビオレ・ドーフィン
果皮は赤紫色。果実は大きいが、キングに比べると収穫量がらやや少ない。こちらも皮ごと食べられる。
秋果専用
8月〜10月頃に収穫できる品種。当年春に新しく伸びた枝に花芽をつけます。代表的な品種には以下があります。
◎蓬莱柿:
果皮は赤紫色。日本へ最初に到来した在来種。日本イチジクとも呼ばれる。
◎セレスト:
果皮は赤紫色。小粒だが甘みが強い。皮が薄いため、そのまま食べられる。
◎モンテ・ラルゴ:
果皮は黒色。酸味と甘みのバランスが良いが、収穫量はやや少ない。
夏果秋果兼用
夏果・秋果どちらの性質も持つ品種。長い期間収穫が楽しめるのが特徴です。代表的な品種には以下があります。
◎桝井ドーフィン:
果皮は赤紫色。イチジクといえばこれ。日本で流通しているイチジクの約8割がこの品種。
◎ブラウン・ターキー:
果皮は赤紫色。味のバランスが良く、程良い酸味がある。秋の方が収穫量は多い。
◎バナーネ:
果皮は緑色。夏果は大きく、秋果は甘みが強いのが特徴。日持ちはあまり良くない。
◎カドタ:
果皮は緑色。小粒だが甘みがとても強く、完熟すると蜜が浮き上がる。収穫量が多い。
肝心の味はというと、秋果よりも夏果の方が美味しいようです。前年のうちに花芽をつけ、じっくりと成長することが関係しているのでしょうか。
しかしながら、夏果の品種は日本の気候にあまり向いていません(収穫期が梅雨にあたるため、果実がすぐ腐ってしまうのだそう)。そのため、日本では秋果あるいは夏果秋果兼用の品種が流通しています。
結局、我が家のイチジクの品種は?
以下の特徴から考えると、恐らく夏果秋果兼用のカドタだと思われます。カドタだとすれば、収穫量も期待できますね!
・果皮は緑色で小粒
・9月に花芽をつける(夏果の性質あり)
・実家ではお盆休み以降も収穫できていた(秋果の性質あり)
・完熟すると実の先端から蜜のようなものが出てくる
おわりに
まだ品種が断定できた訳ではありませんが、収穫がますます楽しみになりました。今回つけたのが夏果だとすれば、収穫は来年の夏になりますが…。
なお、冒頭に出てきた写真は台風15号が通過する前に撮影したものです。現在は、台風の影響を少なからず受けてしまっていますが、辛うじて実は残っている状態です。今回の実がどこまで成長するか、この先も見守りたいと思います。