◎前回の記事
長きに渡って続けてきた「チューリップ畑計画」ですが、待ちに待った開花のシーズンを迎えました!畑と言えるほど広いスペースではないのですが、玄関先でたくさん咲くと圧巻ですね。
定点観察
まずは、チューリップの開花の様子を定点観察でお送りしたいと思います。
定点観察を始めた時点の花壇の様子がこちら。開花までまだ時間がかかりそうですが、その中でも最も開花が早そうな1株に焦点を当て、定点観察を始めました。
◎3月24日撮影
◎3月25日撮影
◎3月26日撮影
◎3月27日撮影
◎3月28日AM撮影
◎3月28日PM撮影
定点観察その2
もっとゆっくり定点観察するつもりが、3月27日→28日の展開があまりにも急だったため…別の株でも急遽定点観察を開始しました。
こちらの方が開花の様子をゆっくり撮影できたでしょうか…?
◎3月28日撮影
◎3月29日撮影(季節外れの積雪)
◎3月30日撮影
◎3月31日撮影
◎4月1日撮影
◎4月2日AM撮影
◎4月2日PM撮影(強風にあおられる)
◎4月3日AM撮影
◎4月3日PM撮影
ちょっとした誤算…?
ようやく目標達成した我が家の「チューリップ畑」ですが、全てが思い通りに進んだ訳ではありません。(それほど気にならないレベルですが)ちょっとした誤算もありました。
ピンクの花が多いような…?
今回は赤・黄・ピンク・白・紫の球根セット(各10球=合計50球)を購入したのですが…こちらの写真を見てもわかる通り、ピンクの花の割合が高いような気がします。
よく見ると、ピンクの中でも濃い色・薄い色の2種類があるような気がしています。
・濃い色→球根セットの「赤」
・薄い色→球根セットの「ピンク」
ということだったのでしょうか?
▲濃いピンクのチューリップ(右)と薄いピンクのチューリップ(左)
色によって開花時期が違う…?
続いて想定外だったのが開花時期です。品種の関係で多少の開花ずれは想定していたのですが、思ったよりずれが大きかったような気がしています。
5種類のチューリップを開花順に並べると、①濃いピンク→②薄いピンク→③紫→④黄→⑤白となります。本日(4月9日)時点で、最も開花が早かった濃いピンクは既に見頃を過ぎようとしていますが、最も遅い白はまだ固い蕾のままです。
▲見頃を過ぎようとしているピンク
▲最も開花が遅れている白
5色一斉開花!とはなりませんでしたが…開花時期がずれた分、長く花が楽しめそうです。
チューリップが開いたり閉じたりするのはなぜ?
チューリップを定点観察していると、天気や時間帯によって花が開いたり閉じたりしているこことがわかります。そもそもなぜチューリップは咲き方を変えているのでしょうか?
光ではなく気温が関係していた!?
日中に花を開き、夜に花を閉じているように見えることから光が関係していると思われがちですが…実は少し違うようです。
チューリップの花は気温によって開閉していると言われており、気温が高ければ花を開き、気温が低ければ花を閉じています。晴れた日であれば日中の気温が上昇するため、あたかも光によって花が開いたように見えるという訳です。
(※気温の高い夜であれば、花は開いたままとなります)
また、気温が上がれば虫の活動も活発になるため、確実に子孫を残すために花を開閉させている…という説もあります。
花の開き方と閉じ方
チューリップの花の開閉に欠かせないのが、花弁の外側・内側にある細胞です。この細胞の成長こそが花の開閉に深く関わっているのですが…外側・内側でその特徴が異なることも大きなポイントとなります。
◼︎花弁の外側の細胞
→気温が低い時によく成長する
◼︎花弁の内側の細胞
→気温が高い時によく成長する
この特徴を考慮すると、チューリップの花は以下の原理で開閉していることがわかります。
◼︎気温が高い場合
→花弁の内側の細胞が早く成長する
→結果として花弁が外側に反れるため、花が開いたように見える
◼︎気温が低い場合
→花弁の外側の細胞が早く成長する
→結果として花弁が内側に反れるため、花が閉じたように見える
細胞の成長によって見た目を変えるという点では、以前まとめたひまわりに似ているかもしれません。
おわりに
昨年秋に始めたチューリップ畑計画ですが、ようやく目標を達成できました!外出自粛で気落ちしている今、玄関先のチューリップが私の癒しとなっています。笑
チューリップは球根植物なので、花が終わった後も大切に管理し、来年以降も同じように楽しめたらなと思っています。
◎次回の記事