ホームセンターの園芸コーナーといえば、季節の花や野菜の苗がたくさん揃えられていますよね。私も昔から園芸コーナーに立ち寄るのが好きで、ホームセンターに行く度についつい足を運んでしまいます。
そんな園芸コーナーで稀に見かけるのが、格安で販売されている見切り品です。ほぼ売り物にならないために「見切り品」として販売されているのだと思いますが、実はこれらの商品こそ掘り出し物なのでは…?と最近思うようになってきました。
今回は、先日園芸コーナーで購入してきた見切り品の花についてご紹介したいと思います。
園芸コーナーの見切り品とは?
見切り品とは、商品としての価値が落ちてしまった品のことで、通常は格安(半額以下)で販売されていることがほとんどです。スーパーでいう「おつとめ品」に該当する商品です。
園芸コーナーの場合は、花の見頃を過ぎてしまったものや、他の株に比べて明らかに弱ってしまったものなどが該当します。通常の商品に比べると水やりや植え替えなどの世話が疎かになっていることが多く、根詰まりを起こしていたり、葉が黄色っぽくなったものをよく見かけます。
今回購入した商品
そんな中、私が今回購入した商品がこちらの花菖蒲です。花菖蒲はいつか育ててみたいと思っていた花の一つで、個人的にはラナンキュラスに次いで好きな花です。
今回は2株購入したのですが、価格はどちらも200円。花菖蒲にしては破格の安さです。さすが見切り品!
品種は、紫と白の花が特長の「天女の乱」(左)と紫の大きな花が特長の「登竜門」(右)です。
見切り品なだけあって、既に一番花は枯れてしまっている状態でした。登竜門は二番花の蕾が大きくなっており、これを植え付ければすぐに花が楽しめそうです。
天女の乱も同じく花が枯れてしまっている状態でした。今年の開花は諦めた方が良いかな…
と思いながら花柄を摘み取ったところ、小さな二番花が顔を出していました。こちらも花が楽しめそうで、何だか得した気分です。
早速庭へ植え付け!
それでは、購入した2株を早速庭へ植え付けます。花菖蒲は少し湿った場所を好む植物なので、ゼニゴケの温床となっているジメジメした我が家の庭にはピッタリです。
ポットから取り出してみると、案の定根詰まりを起こしていました。特に天女の乱(写真右上)は、土が見えないほど根が張っていることがわかります。早く広い場所へ植えてあげなければ!
花壇の端にスペースを作り、そこに購入した花菖蒲を2株並べて植え付けました。日当たりはそれほど良くありませんが、花菖蒲ならここでも育ってくれるはずです。
無事開花しました!
花菖蒲を植え付けてから数日、購入した時点で付いていた二番花が揃って開花しました!咲いたのはそれぞれ1輪ずつですが、どちらも見切り品とは思えない見栄えです。
▲登竜門
▲天女の乱
来年以降もこうして花が楽しめるよう、お世話を続けたいと思います。
結論:見切り品は宝の山!
購入した花菖蒲のご紹介ばかりになってしまいましたが、今回の記事でお伝えしたかったのは「園芸コーナーの見切り品は宝の山なんじゃないか?」ということです。一年草の場合はそのまま枯れてしまうことも少なくありませんが、多年草であれば(お世話次第で)翌年以降も継続して花が楽しむことができます。この先何年も花が咲くと考えると、見切り品が「お買い得品=宝の山」のように見えてきます。
私自身も、枯れかけたブルーシクラメンを500円で購入したことがあります。通常であれば数千円程度はするはずなので、1鉢500円は破格でした。購入した年こそ花は咲かなかったのですが、翌年以降はたくさんの花を咲かせてくれました。(※購入した数年後に枯らしてしまったのですが…)
売れ残っている商品にだって十分な価値がある…まさに、残り物には福ありです。