我が家では、昨年に続き今年もモロヘイヤを育てているのですが、9月頃から次々と花が咲いています。更に、早いところでは長細い実が付き始めました。
モロヘイヤといえば主に葉を食べる野菜のため、花や実が付き始めると食べるのを躊躇してしまいますよね。ですが、せっかく育てたのであればできるだけ長く食べたい!というのも正直なところです。そこで、今回はモロヘイヤの花や実は食べられるか?について取り上げたいと思います。
モロヘイヤの概要
科・属名:シナノキ科ツナソ属
種別:一年草
花色:黄
花期:9〜10月
原産:インド、中東アフリカ
別名:シマツナソ、タイワンツナソなど
花言葉:体力回復など
◎特徴:
独特の粘りを持つ緑黄色野菜で、栄養価が非常に高いことから「奇跡の野菜」とも呼ばれます。クレオパトラが好んで食べていたと言い伝えられるほど昔から知られている野菜ですが、日本に導入されたのは1980年代のことです。そのため、日本人にとっては比較的新しい野菜と捉えられることも多いようです。
モロヘイヤの花は食べられる?
さて、ここから本題に入りますが、この時期に見られるモロヘイヤの花は食べることができます。他の葉と同様、天ぷらやおひたしに加工しても美味しくいただくことができます。
▲モロヘイヤの花
モロヘイヤの実は食べられる?
気を付けなければいけないのがモロヘイヤの実です。花が咲いた直後の実(さや)であれば問題ないようですが、完熟した実およびその中の種には有毒成分が含まれています。
▲モロヘイヤの実
モロヘイヤの実や種に含まれるのは「ストロファンチジン」と呼ばれる強心配糖体で、少量の摂取でも目眩や嘔吐を引き起こす場合があります。過去にはモロヘイヤの実を与えた家畜が死亡した事例もあるようですので、家庭菜園で育てている場合でも決して実は食べないようにしましょう。
なお、葉にはストロファンチジンは含まれていません。そのため、完熟した実を含む枝を収穫してしまった場合でも、葉だけを摘み取れば食用にすることは可能です。ただどうしても不安な場合は、実が付き始めた段階で収穫を終えてしまうのも一つの選択肢だと思います。