◎前回の記事はこちら
【古代米2021③】本数を変えて田植えを行ったら収穫量はどうなる?ついでに培養土でも… - アタマの中は花畑
5月下旬の田植えからおよそ1カ月半が経過しました。今年は以下の条件で育てているのですが、その後どのように成長しているのでしょうか?今回は、そんな検証の途中経過をお送りしたいと思います。
・苗の本数を変えて育てた場合(1本、5本、10本の3パターン)
・田んぼの土ではなく培養土で育てた場合(苗は5本)
▲田植え時の写真(前回記事より引用)
現在の古代米(黒米)
本日(7月8日)時点の古代米の様子がこちらです。左側が田んぼの土、右側が培養土で育てたものなのですが、意外なことに培養土の方が健闘しているように見えます。なお、昨年に比べて田植えの時期が遅れたこともあり、昨年の今頃に比べると草丈は低いように見えます。
◎昨年同時期の古代米はこちら
【古代米⑦】いよいよ中干し!〜中干しの効果と時期は?〜 - アタマの中は花畑
検証①:苗の本数を変えて育てたらどうなるの?(途中経過)
まずは1本・5本・10本の苗をそれぞれ植えたバケツ田んぼの方から確認していくことにしましょう。奥が1本、左前が5本、右前が10本の苗を植えたものですが、苗の本数が多いほど葉の量が多い点は田植え時とほとんど変わっていません。
現在の茎の本数はそれぞれ以下のとおりでした。田植えから1カ月半が経過しましたが、茎の本数は全く変わっていませんでした。
苗1本→現在の茎の本数も1本
苗5本→現在の茎の本数も5本
苗10本→現在の茎の本数も10本
草丈はどれも35cmほどで、苗の本数とはあまり関係がないように見えます。
検証②:培養土で稲を育てたらどうなるの?(途中経過)
続いては、培養土で育てている苗を確認してみましょう。通常稲は水田で育てる植物のため、培養土で育てたらすぐ枯れてしまうかと思っていたのですが…意外なことにこちらもよく成長しています。
現在の茎の本数は以下のとおりでした。バケツ田んぼと同様、こちらも茎の本数は全く変わっていませんでした。
苗5本→現在の茎の本数も5本
草丈は40cmほどで、今のところはバケツ田んぼで育てている苗よりも生育が良いようです。
分げつがなかなか進まないのはなぜ?
今回は古代米の途中経過をお送りしましたが、気になるのは「どの苗も分げつが全く進んでいない」という点です。分げつ(分蘖)とはイネ科の植物に見られる現象で、根元から新芽が伸びて枝分かれすることを指します。イネはこの分げつによって、穂や収穫量を増やしています。通常、田植えから1カ月ほどで分げつが進むようなのですが、なかなか進まないのには何か理由があるのでしょうか?
◎分げつについてはこちら
【グラスジェムコーン③】トウモロコシの収穫量を増やす秘訣は脇芽(分げつ)を取らないこと!? - アタマの中は花畑
少し調べてみたところ、我が家の場合は以下が原因だと推測しています。肥料不足も疑ったのですが、稲の場合は肥料不足による分げつ不良はあまり発生しないようです。
・深水で管理し続けたため、水温が思うように上がらず分げつが進まなかった
・株の根張りがあまり良くないために分げつが進まなかった
ひとまず、バケツ田んぼの方は水深を半分程度に抑えてみることにしました。培養土の方は当面そのままになりますが、引き続き様子を見守っていきたいと思います。
◎次回の記事はこちら
(何か動きがあれば更新)
稲作用 「田土」 約2L 【用土・肥料】【荒木田・田んぼの土】【稲作・お米栽培用】