花壇で育てる植物といえば「花を楽しむ品種」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、魅力的な葉を持つ植物も数多く存在します。葉を楽しむ植物としては、ヒューケラやコキアなどが挙げられます。
▲ヒューケラ(参考)
少し前の話になるのですが、我が家の庭にも葉が印象的な植物でもあるコリウスがやって来ました。これまでは花がメインの植物ばかりを育てていたのですが、今後は少しずつバリエーションを増やしていければと思っています。
そんなコリウスにももちろん花が咲くのですが…コリウスの花とは一体どんなものなのでしょうか?
コリウスの概要
科・属名:シソ科コリウス属
種別:多年草(日本では一年草扱い)
花色:白、紫、青など
花期:6〜10月
原産:熱帯地域、オーストラリアなど
別名:キンランジソ、ニシキジソ、コレウスなど
花言葉:叶わぬ恋、善良な家風、健康など
◎特徴:
シソ科コリウス属に属する植物の総称で、熱帯地方をはじめとした広い地域を原産としています。本来は多年草ですが、日本でら冬を越せないため一年草として扱われています。葉の鑑賞を目的に数多くの園芸品種が開発されており、葉の色や見た目に応じて複数の系統に分類することができます。
コリウスの花はどんな花?
葉ばかりが注目されるコリウスですが、6〜10月頃には花を咲かせます。品種によっても異なりますが、花色は白・紫・青などで、同じシソ科のサルビアやラベンダーなどに似た見た目をしています。1つ1つのサイズこそ小さいですが、よく見るととても魅力的な花なんですよ。
栄養系コリウスとは?
ホームセンターの園芸コーナーなどに出向くと、「栄養系コリウス」という名のコリウスを見かけることがあります。「栄養系」と聞くと緑黄色野菜っぽい色の葉を持つからかな?などと詮索してしまうのですが、実際のところは何を表しているのでしょうか?
少し調べてみたところ、この表記は苗の育て方によるものであることがわかりました。コリウスには種から苗を育てる品種と挿し芽で苗を増やす品種の大きく2系統があるのですが、前者を実生系、後者を栄養系(栄養繁殖系)と呼びます。したがって、私が見かけた栄養系コリウスは、挿し芽によって苗を増やした品種であると考えられます。
また、実生系・栄養系コリウスの違いを簡単にまとめると以下のようになります。私のような初心者の場合は、比較的扱いやすい栄養系コリウスから育ててみるのが良いかもしれません。
◼︎実生系コリウス
・種から苗を育てる品種
・花や種が付きやすいため、種を収穫すれば翌年も育てられる
・品種は少ないものの、種からの栽培となるため育てがいがある
◼︎栄養系コリウス
・挿し芽で苗を増やす品種
・花や種が付きにくいため、長い期間葉を楽しむことができる
・品種が多く、かつ丈夫なため扱いやすい