久方振りの旅行カテゴリです。
先日、日帰りで国営ひたち海浜公園(茨城県)へ足を運んでみました。
国営ひたち海浜公園といえば春のネモフィラが特に有名ですが、今の時期のコキアやコスモスも圧巻です。お世辞にも天気は良くなかったのですが、それでも色とりどりの花や葉を楽しむとができました。
この時期になると赤く色付いたコキアをあちこちで見かけますが、そもそもなぜコキアは秋になると緑→赤へと変化するのでしょうか?
コキアの概要
科・属名:ヒユ科(アカザ科)バッシア属(ホウキギ属)
種別:一年草
花色:─ (花弁なし)
花期:8〜9月
原産:ユーラシア大陸(ヨーロッパ、南アジアななど)
別名:ホウキギ(箒木)、ホウキグサ(箒草)など
花言葉:忍耐強い愛、私はあなたに打ち明けます、恵まれた生活など
◎特徴:
円錐形の草姿と赤く色付く葉や茎が特徴で、園芸植物としても人気があります。和名はホウキギですが、園芸用として栽培する場合はコキアと呼ばれることが多いようです(※以前はコキア属に分類されていたことが由来)。また和名であるホウキギは、乾燥させた茎がほうき(箒)として用いられることに由来しています。
コキア(※)の種を加熱加工したものはとんぶりと呼ばれ、「畑のキャビア」とも称される秋田県の名産品です。
※食用として栽培されるコキアの一種であり、一般的に栽培される品種とは異なります。
◎コキアの概要は下記記事からの引用です
【コキア】赤く色付くのは葉だけじゃない!?コキア(ホウキギ)の花ってどんな花? - アタマの中は花畑
秋になると赤く色付くのはなぜ?
冒頭でも触れましたが、夏の間は青々としていたコキアが秋になると赤く色付くのはなぜなのでしょうか?
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実は、コキアが赤く色付く理由は「カエデなどの木が紅葉するのと同じ」なのだそうです。コキアが光合成を行うにはクロロフィルと呼ばれる緑色の色素が必要なのですが、光合成が盛んに行われる春〜夏にかけてはこの色素により葉や茎が緑色に見えます。ところが秋になると日照時間が短くなるため、徐々に光合成の効率が下がっていきます。これに伴ってクロロフィルの生成量も少なくなり、代わりに赤色の色素であるアントシアニンが生成されるようになります。その結果、コキアの葉や茎はクロロフィルの緑色→アントシアニンの赤色へと変化していきます。
「自宅で紅葉を楽しみたい!でも木を植えるほどのスペースはない!」という場合でも、コキアであれば手軽に取り入れることができます。鉢植えでも育てられるため、機会があれば「コキアの紅葉狩り」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
◎関連記事はこちら
【紅葉】秋になると葉が赤や黄色に色付くのはなぜ? - アタマの中は花畑
【余談】コキアが赤く色付かないのはなぜ?
ここまではコキアが赤く色付く理由についてご紹介してきましたが、中には色がほとんど変わらないケースもあります。
コキアの色付きには十分な低温を必要とするため、綺麗に色付かない場合は「十分に気温が下がりきっていない」ことが原因となっている可能性があります。例えば、以下のようなケースを疑ってみると良いかもしれません。
・例年に比べて気温が高い
・周辺の障壁により、北寄りの冷たい風が流れ込みにくい
・暖かい空気が滞留しやすく、冷たい空気が流れ込みにくい
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