先日、実家から里芋を送ってもらいました。里芋といえばあのトロトロした食感が何よりの特徴で、煮物などに欠かせない食材の一つです。
もちろん私も大好きなのですが、里芋は時に私を困らせることもあります。というのも、里芋の皮を剥くのがとても苦手なんですよね。。。サイズが小さい上にネバネバしているため、皮を剥いている途中で手を滑らせてしまったり、包丁を避けてピーラーを使おうとすると今度は繊維が刃に挟まってしまったり…。
下処理がやや面倒な里芋ですが、どうやら電子レンジを使うことで簡単に皮が剥けるようです。ということで、さっそく私も試してみることにしました。
里芋の概要
本題に入る前に、まずは里芋の概要についてご紹介します。
科・属名:サトイモ科サトイモ属
種別:多年草
花色:黄
花期:10月頃
収穫期:8〜12月(品種により異なる)
原産:東南アジア
別名:畑芋(ハタケイモ)、田芋(タイモ)、家芋(イエイモ)など
花言葉:繁栄など
◎特徴:
東南アジア原産の多年草で、世界で最も生産量の多い芋であるタロイモや、正月料理に欠かせない八つ頭などと同じ仲間です。日本では山で採れる山芋に対して、村や里で採れることから里芋と呼ばれるようになりました(※別名である畑芋、田芋、家芋も同様の由来です)。
里芋は多年草ですが、花を咲かせることは非常に稀です。私も生まれてこの方見たことがないのですが…花を咲かせるためには、以下のような条件が必要になるようです。
・親芋を毎年育て続ける
・親芋を十分な大きさまで育てる
・原産地のような高温多湿下で管理する など
◎八つ頭についてはこちら
八ツ頭(ヤツガシラ)とは一体何者?〜里芋との違いや込められた願いについて〜 - アタマの中は花畑
電子レンジを使った皮の剥き方
少し前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。…と言っても、里芋の皮の剥き方は意外と簡単です。
まずは里芋を水でよく洗い、中央付近に包丁でぐるりと一周切れ込みを入れます。
耐熱皿に乗せたらラップをかけ、600Wの電子レンジで4分ほど加熱します。まだ固いようであれば芋をひっくり返し、さらに3〜4分ほど加熱します。
(※加熱後ですが、最初とほとんど写真が変わっていないですね。。。)
加熱が完了したら、芋が熱々のうちに皮を剥きます。濡らした布巾やキッチンペーパーで里芋を包み、先程の切れ込みを割るように皮をずらせばつるっと剥けるはずです。皮は茶色の部分のみ剥けるため、包丁で剥いた時と比べて無駄になる部分も少なく済みます。
実際に試してみて感じたこと
今回は私自身が調べついた方法を試してみたのですが、実際に行って感じたこともメモとして残しておきます。
①里芋には十分火を通す必要がある
里芋に十分火が通っていない場合、皮が固く手ではなかなか剥けませんでした。里芋の大きさにもよるのですが、小ぶりの芋で合計4〜5分、大きめの芋で合計7〜8分程度の加熱が必要でした。
中途半端に加熱してしまうと、皮は剥けないわ、(無理やり手で剥こうとするので)手が火傷しかけるわで散々でした。。。
②里芋は熱いうちに剥く
冷めていた方が作業は行いやすいのですが、「皮の剥きやすさ」でいえば熱々の方がツルンと剥くことができました。もちろん火傷には注意が必要ですが、里芋は電子レンジから出した直後の方が剥きやすかったです。
③必ずしも時短にはならない
実は私も当初誤解していたのですが…今回の方法は電子レンジで加熱する時間が必要になるため、単純な所要時間だけでいえば包丁やピーラーを使用した方が早いかもしれません。今回の方法はあくまでも「里芋の皮をストレス無く剥く方法」であり、必ずしも時短にはならないため注意が必要です。