立春を過ぎたものの、まだまだ暖房器具が欠かせない日々が続いています。我が家はエアコンで暖を取ることが多いのですが、実家ではこたつに入ってぬくぬくすることもあります。そんなこたつと切っては切れない関係にある(と思っている)のがみかんなのですが、なぜ「こたつといえばみかん」なのでしょうか?
「こたつといえばみかん」なのはなぜ?
こたつとみかんが切っては切れない関係となったのには、さまざまな理由があるとされています。ここではその理由をいくつかご紹介したいと思います。
①みかんは冬が旬であるため
みかんの収穫期は秋〜冬で、冬の間も多くのみかんが流通します。こたつを出す時期に手軽にみかんが入手できることも「こたつとみかん」を後押ししたのかもしれません。
②常温でも長持ちするため
みかんは常温で保存しても2〜3週間は持つと言われています。そのため、こたつ机の上に山積みしておけばいつでも美味しいみかんを食べることができます。
③手軽に皮を剥いて食べられるため
他の果物とは異なり、みかん(※ここでは温州みかんを指します)の皮は手で簡単に剥くことができます。そのためまな板や包丁をわざわざ用意する必要はなく、こたつに入ったままみかんの皮を剥いて食べることができます。
④水分補給としての役割も果たすため
こたつに長時間入っていると、少なからず体内の水分が失われます。水分が全体の9割弱を占めるみかんは、そんな時の水分補給にもぴったりです。
実は風邪予防にも効果的!?
みかんにはビタミンCが多く含まれており、3個ほど食べれば1日分の推奨摂取量が賄えます(※成人の場合)。ビタミンCには免疫力や抵抗力を向上させる効果があり、長期間摂取することで風邪予防にも繋がると言われています。冬は風邪を引きやすい季節でもあるため、この時期に食べるみかんは理にかなっていると言えそうです。
なお、上記はあくまでも期待される効能の1つであり「みかんが風邪予防に直接作用する」というものではないようです。風邪予防のためには適度にみかんも食べつつ、こまめな手洗い・うがいを心掛けるようにしましょう。
みかんの消費量は減少中
本記事の投稿日現在、日本国内の果物消費量ランキングは以下となっています。みかんの消費量はバナナ・りんごに次ぐ第3位で、日本人には欠かせない果物の1つです。
1位:バナナ
2位:りんご
3位:みかん
4位:他の柑橘類
5位:すいか
現在では3位に甘んじているみかんですが、少し前まではバナナ・りんごを上回る消費量でした。ピーク時の消費量は1人あたり20kg程度でしたが、現在では5kg程度まで減少しています(※いずれも1年あたり)。これにはお菓子・ジュース等の普及や生活習慣の変化が関係しているようですが、私自身ここまで急減している実感はありませんでした。同様にこたつを見かける機会も減少していますが…昔を思い出しつつ、また暖を取りながらみかんでも食べたいものです。