現在、我が家には先日の実家帰省の際に譲ってもらったバターナッツかぼちゃが1個あります。見た目は瓢箪に似た不思議な形をしていますが、食べると結構美味しいんですよね。
バターナッツかぼちゃはもちろん南瓜の一種なのですが、「バター」「ナッツ」という一見南瓜とは関係無さそうな名前が付けられています。では、どのようにして現在のような呼称になったのでしょうか?
バターナッツかぼちゃの概要
科・属名:ウリ科カボチャ属
種別:一年草
花色:黄
花期:5〜7月
収穫期:7〜8月
原産:中南米(品種改良はアメリカ)
別名:バターナッツ・スクワッシュなど
花言葉:広大、広い心など
◎特徴:
中南米原産の一年草で、現在流通している品種はその後アメリカで品種改良されたものです。ただ植物学的には日本かぼちゃの一種で、夏に収穫され、追熟を経て秋に流通します。果実は細長い形状をしており、やや膨らんだ下部に種子が詰まっています。果実の重さは0.5〜1kg程度で、かぼちゃの中ではやや小型の部類に入ります。
なお「南瓜」に関しては中国語で、(中国から見て)カンボジアなどの南方より伝来したことからその名が付けられました。なお南瓜の本来の読み方は「ナングァ」であり、日本での呼び方(かぼちゃ)には直接関係していません。日本ではカンボジアより伝来した瓜であることから当初は「カンボジア瓜」と呼ばれていましたが、現在ではそれが訛って「かぼちゃ」に変化したという説が有力です(※諸説あります)。
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名前の由来は?
一般的なカボチャに比べて、バターナッツかぼちゃは繊維質が少なくねっとりした食感があります。このことから「バターのように滑らかな食感と、ナッツのような風味を持つかぼちゃ」という意味で、現在の呼称になったようです。
なお、バターナッツかぼちゃは上部(種がなく細い部分)と下部(種がありやや膨らんだ部分)でやや味が異なります。具体的には、上部は水分量が多くあっさり、下部は水分量が少なくコクがあると言われています。
最適な調理法は?
バターナッツかぼちゃはねっとりした食感を持つため、ホクホクした食感が求められる煮物にはあまり向いていません(※ねっとりした食感を楽しむのであれば煮物も十分美味しいです)。一方で繊維質が少ないため、ポタージュなどのスープには非常に向いています。このほか、その食感や甘さを活かしたグラタン、ソテー、サラダ、ホイル焼きなどはよく見かける印象です。
また果実のサイズが小さいため、半分に切ってそのままグラタン皿代わりに用いるのも良いかもしれません。