先日、妻の友人からシャインマスカットをいただきました。我が家では滅多に購入しない代物なので、家族みんなで分け合って味わいました。
(※写真を撮り忘れたため、以前の記事から使い回しています)
「シャインマスカット」ということはもちろんマスカットの仲間なのかなと思っていますが、見た目だけならブドウもよく似ていますよね。息子達には「紫がブドウ、緑がマスカット」とやんわり教えているところですが、両者の違いは本当にこれで合っているのでしょうか?
ブドウの概要
科・属名:ブドウ科ブドウ属
種別:落葉低木(つる性)
花色:緑
花期:5〜6月
収穫期:8〜10月
原産:西アジア〜地中海沿岸、北アメリカ
別名:─
花言葉:思いやり、忘却、陶酔など
◎特徴:
ブドウ科ブドウ属のつる性落葉低木で、北半球・南半球の温帯地域で広く栽培されています。その歴史は古く、紀元前8世紀頃には既にワイン製造目的での栽培が始まっていたと言われています(※諸説あります)。現在でも全体の約7割がワイン製造用に生産されたもので、生食用は約3割弱に留まっています(※日本国内のみに限れば、生食用が全体の約8割を占めています)。日本では山梨県や長野県などで栽培されており、この2県で国内生産量の約4割を賄っています。
ブドウの原産地は西アジア〜地中海沿岸または北アメリカで、前者はヨーロッパブドウ(香り高く皮も柔らかいが、日本の栽培には向いていない)、後者はアメリカブドウ(皮は硬いものの日本での栽培も容易)と呼ばれます。日本ではこの両者を交配させることで、巨峰やピオーネといった「香り高く日本でも栽培が容易な品種」をいくつも生み出しています。
マスカットの概要
科・属名:ブドウ科ブドウ属
種別:落葉低木(つる性)
花色:緑
花期:5〜6月
収穫期:8〜10月
原産:地中海沿岸
別名:マスカット・オブ・アレキサンドリアなど
花言葉:思いやり、忘却、陶酔など
◎特徴:
ヨーロッパブドウの一種で、日本では「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を指すことが多いです。ムスク(または麝香(じゃこう))に似た独特の香りを持つことから、その名が付けられたとされています。
近年流通量が増えているシャインマスカットに関しては、巨峰やピオーネと同様にヨーロッパブドウとアメリカブドウを何度も交配させることによって誕生しました。マスカットならではの香りを引き継いでいますが、交配経緯を踏まえるとマスカットではなく白ブドウの仲間になるようです。シャインマスカットは日本で誕生した品種ですが、開発当時に日本国外での品種登録を行わなかったことなどから、現在では日本国外でも栽培されるようになりました。
ブドウとマスカットの違いは?
概要欄の内容を踏まえると、ブドウとマスカットの違いを簡潔に表すのであれば、
・ブドウは「ブドウ科ブドウ属の植物全般」
・マスカットは「ブドウの中の一品種」
ということになります。したがって、どちらもブドウである点は変わらず、広い意味では同じ植物だと考えることもできます。
なお日本ではマスカット=マスカット・オブ・アレキサンドリア(皮が緑色の品種)を指すことが多いため、冒頭で触れた通り「マスカット=緑」というイメージを持ちがちです。しかしながら、実際には皮が黒いマスカットもあれば、皮が白いブドウもあります。シャインマスカットに至っては、マスカットの香りを持ちつつ実際は白ブドウの一種…というかなりややこしい位置付けです。
「ブドウとマスカットの見分け方」というのは、簡単そうで実はかなり難しいのかもしれません。
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