アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【蜜柑】極早生みかんが緑色のまま出荷されるのはなぜ?

皆さまは「温州みかんの旬」と言われたら、いつ頃を連想されますでしょうか。「こたつとみかん」であれば冬、「温室みかん」であれば夏になりますが…路地栽培のみかんに関しては9月頃から店頭に並び始めます。そんな路地栽培みかんの中で最も早く流通するものを「極早生みかん」と呼ぶこともあります。

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温州みかんといえばオレンジ色の皮が一般的ですが、この時期の極早生みかんだけは皮が緑〜黄色の状態で出荷されているんですよね。これは、早く流通させるために意図的に収穫時期をずらしているからなのでしょうか?あるいは、皮が緑色のままでも美味しい品種なのでしょうか?

 

 

温州みかんの概要

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科・属名:ミカン科ミカン属

種別:常緑小高木

花色:白

花期:5月

収穫期:9〜12月

原産:日本

別名:(通称としての)みかんなど

花言葉:純潔、清純、親愛など

◎特徴:

日本原産の常緑小高木で、一般的に「みかん」と言えば温州みかんを指すことが多いです。柑橘類の産地である中国の温州にちなんでその名が付けられましたが、実際には鹿児島県で誕生した品種だと言われています(中国から伝わった品種の実生により、偶然生まれたという説が有力)。

手で皮が剥け食べやすいことから人気が高く、日本国内の果物消費量ではバナナ・りんごに次ぐ第3位につけています。

 

温州みかんの収穫・流通時期と呼び方

一口に「温州みかん」と言っても旬はとても長く、路地栽培のみかんだけでも以下のように分類することができます。収穫・流通時期によって、早いものから極早生・早生・中生・晩生と呼ばれます。

なお現在では温室みかんの栽培方法も確立しているため、下記以外の時期であっても手軽に温州みかんを入手できるようになりました。

◎極早生(ごくわせ)みかん

・収穫期:9〜10月頃

・流通時期:9〜10月頃

・皮の色:緑〜黄

 

◎早生(わせ)みかん

・収穫期:11月頃

・流通時期:11月頃

・皮の色:黄〜橙

 

◎中生(ちゅうせい)みかん

・収穫期:12月頃

・流通時期:12月頃

・皮の色:橙

 

◎晩生(おくて)みかん

・収穫期:12〜1月頃

・流通時期:1〜3月頃

・皮の色:濃橙

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極早生みかんが緑色のまま出荷されるのはなぜ?

収穫・流通時期によって温州みかんの呼び方は異なりますが、このうち極早生みかんだけは皮が緑色のまま出荷されることがあります。理由としてはさまざま考えられますが、実際のところはどれが本当なのでしょうか?

・品種によらず意図的に早採りしている

・早採りしても美味しい品種を選んでいる

・熟すとかえって味が落ちる品種を選んでいる

・寒さで傷む前に収穫している など

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調べてみたところ、どうやら「早採りしても美味しい品種を選んでいる」というのが正解のようです。てっきり品種によらず意図的に早採りしているのかと思っていましたが、極早生みかん向けの品種が流通しているんですね。皮が緑色なので未熟な実なのかと勘違いしてしまいがちですが、中身はしっかりと熟してします。

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肝心の味に関しては、早生・中生・晩生と比べると酸味が強く、すっきりとした味わいがあります。また内部の袋(じょうのう)が薄いため、食べやすい点も特徴です。


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