先日、友人達と「富士芝桜まつり」に足を運んできました。到着時は曇り空だったのですが…敷地内を散策しているうちに雲が取れ、一時的ではありますが富士山の天頂部を見ることもできました(写真右奥)。今シーズンは例年よりもシバザクラの開花が早かったようで、この時期でも既に見頃を迎えていました。
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そんな芝桜ですが、名前に「桜」が付くからには何かしら桜にルーツを持っているはずです。今回は芝桜と桜の関係性について、少しだけご紹介したいと思います。
シバザクラ(芝桜)の概要
科・属名:ハナシノブ科フロックス属
種別:多年草
花色:ピンク、白、赤、薄紫
花期:4〜5月
原産:北アメリカ
別名:ハナツメクサ、モス・フロックスなど
花言葉:合意、一致、臆病な心など
◎特徴:
北アメリカ原産の多年草で、日本へは江戸時代末期〜明治時代初期頃にヨーロッパ経由で渡来しました。暑さ・寒さ・乾燥のいずれにも強いことから園芸植物としても人気が高く、公園などに広く植えられることもあります。地面を覆うように密集して花を咲かせるため、春先には「芝桜の絨毯」を楽しむことができます。
シバザクラは桜の一種なのか?
冒頭にも記載したとおり、シバザクラは漢字で「芝桜」と記載します。その漢字表記のとおり、以下の2点が名前の由来だとされています。
・尖った形状の葉や、地面を這うように枝が広がる様子が芝生に似ていることから「芝」
・花の色や見た目が桜に似ていることから「桜」
なお、シバザクラはハナシノブ科フロックス属に属していますが、対して芝生はイネ科シバ属、桜はバラ科サクラ属の植物です。つまりシバザクラは芝生や桜とは全く無関係で、あくまでも見た目や性質が似ているだけということになります。
【余談】シバザクラとツメクサの関係は?
余談ですが、シバザクラの別名の1つにハナツメクサ(花詰草)があります。ツメクサと言えばクローバーでもお馴染みのシロツメクサをまず思い浮かべますが、こちらはマメ科シャクジソウ属の植物であり、性質的にはシバザクラと無関係です。それでは、なぜハナツメクサと呼ばれるようになったのでしょうか?
▲シロツメクサ(参考)
そこで両者の関係性について調べてみたのですが、明確な記載を見つけることはできませんでした。ここからは私の予想になってしまうのですが…シロツメクサなど同様、シバザクラもヨーロッパ経由で日本へ渡来していることから「荷物の詰め物として使われていたからでは?」と考えています。さらに綺麗な花を咲かせることから、「花が綺麗な詰め物用の草=花詰草」と呼ばれるようになった説を推しています。(※勝手な予想なので、もし間違っていたらすみません)
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