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先日、長男がこんなお絵描きをしていました。
本来であれば「いつの間にこんな真っ直ぐな線が引けるようになったの!?すごい!」と真っ先に褒めてあげるべきなのですが、どうしても別のところに目が行ってしまいます。それは、数ある花の中で何故ムラサキツメクサ(下段左から2番目)が選ばれたのか?という点です。笑
どちらかと言えばマイナーな花に分類させるであろうムラサキツメクサ。その花が子供向けの本に掲載されるとは、異例の大出世ですね。
実はこのムラサキツメクサ、その名のとおりシロツメクサ(クローバー)の仲間に分類されます。どうしてもシロツメクサばかりを思い浮かべてしまうのですが、実はツメクサには様々な品種があるんですよ。
ツメクサは白花だけじゃない!?
欧州からの荷物の詰め物として利用されたことからその名が付いたツメクサ(詰草)ですが、そのうち白い花を咲かせるものはシロツメクサと呼ばれます。一般的に「クローバー」と呼ばれるのもこのシロツメクサですが、実はツメクサにはさまざまな品種があります。
・シロツメクサ(白花)
・ムラサキツメクサ(赤紫花)
・コメツブツメクサ(黄花)
・クスダマツメクサ(黄花)
・テマリツメクサ(黄花)
シロツメクサの概要
科・属名:マメ科シャジクソウ属
種別:多年草
花色:白
花期:4〜12月
原産:ヨーロッパ
別名:クローバー、ツメクサなど
花言葉:幸福、約束、復讐など
◎特徴:
ヨーロッパ原産の帰化植物で、荷物の詰め物として使われていたことから「ツメクサ(詰草)」、白い花を咲かせることから「シロツメクサ(白詰草)」と呼ばれるようになりました。繁殖力が強く、日本各地に分布しています。
通常は葉が3枚ですが、稀に葉が4枚以上になることもあります。葉が4枚のものは「四つ葉のクローバー」とも呼ばれ、幸福の象徴ともされています。
(※関連記事より引用)
ムラサキツメクサの概要
科・属名:マメ科シャジクソウ属
種別:多年草
花色:赤紫
花期:4〜12月
原産:ヨーロッパ、西アジア、北西アメリカ
別名:アカツメクサ、赤クローバーなど
花言葉:勤勉、実直、豊かな愛、善良で陽気など
◎特徴:
花色は赤紫で、シロツメクサに比べると草丈が高く、葉が細長い特徴を持ちます。シロツメクサと同様、牧草として日本に輸入され、現在では各地に分布しています。原産地であるヨーロッパでは、薬草やハーブティーの材料としても親しまれています。
中には、突然変異で花が白くなったものもあり、シロバナアカツメクサまたはセッカツメクサ(雪華詰草)と呼ばれます。
コメツブツメクサの概要
科・属名:マメ科シャジクソウ属
種別:一年草
花色:黄
花期:5〜10月
原産:ヨーロッパ、西アジア
別名:コゴメツメクサ(小米詰草)、キバナツメクサ(黄花詰草)など
花言葉:お米を食べましょうなど
◎特徴:
花色は黄色で、シロツメクサに比べて花が葉が小さいです。今回取り上げるツメクサ(詰草)の中では最も草丈が低いです。その特徴からコゴメツメクサやキバナツメクサとも呼ばれます。
クスダマツメクサの概要
科・属名:マメ科シャジクソウ属
種別:一年草
花色:黄
花期:4〜7月
原産:ヨーロッパ
別名:ホップツメクサなど
花言葉:小さな恋人など
◎特徴:
花色は黄色で、シロツメクサに比べて花が小さいですが、地面を這わないため草丈はやや高くなります。コメツブツメクサに似ていますが、花序の数が多く華やかに見えます。咲き終わった後の花がホップに見えることから、ホップツメクサとも呼ばれます。
テマリツメクサの概要
科・属名:マメ科シャジクソウ属
種別:一年草
花色:黄
花期:6〜9月
原産:ヨーロッパ
別名:─
花言葉:─
◎特徴:
北日本〜東日本に帰化した品種です。コメツブツメクサやクスダマツメクサによく似ていますが、他2種とは異なり葉の柄がないことから見分けることができます。黄色の花を咲かせるツメクサの中では最も大型です。
ツメクサは他にも…?
今回は5種類のツメクサ(詰草)をご紹介しましたが、ツメクサと呼ばれる品種は他にも存在します。
それがこちらの雑草。ツメクサという名前ですが、漢字が異なります(爪草)。こちらはナデシコ科ツメクサ属の1年草で、葉が爪のように尖っていることからその名が付けられました。
ひとくちに「ツメクサ」と言っても、実はたくさんの品種があるんですね。