春頃から進めていた花の入れ替えが概ね完了し、我が家の花壇もすっかり「夏仕様」になりました。開花している花の種類も増えてきたので、保育園登園前によく息子達とも花の観察をしています。
▲カラー(左上)、アマリリス(右上)、サンパチェンス左下)、ヒマワリ(右下)
そんなある日、次男から「青い花はどこに咲いてるの?」と聞かれました。冬〜春にかけては青花のパンジーを植えていたのですが、先日撤去してしまったため現在は赤、ピンク、黄、紫、白あたりの花ばかりです。そこでこの時期に楽しめる青系の花がないか探したところ、こちらのアメリカンブルーを見つけました。
いかにも「アメリカ原産の青い花ですよ」と言わんばかりの名前をしていますが、この説は本当なのでしょうか。せっかくの機会なので、今回はアメリカンブルーの名前の由来について調べてみました。
アメリカンブルーの概要
科・属名:ヒルガオ科エボルブルス属
種別:多年草(日本では一年草扱い)
花色:(後述)
花期:5〜10月
原産:中央アメリカ
別名:エボルブルスなど
花言葉:清潔、清涼感、溢れる想いなど
◎特徴:
中央アメリカ原産の多年草で、日本へは1980年代に渡来しました。原産地では多年草ですが、霜が降りると枯れてしまうため日本では一年草扱いされています(※霜の降りない場所で管理すれば越冬も可能です)。茎を四方へ伸ばす性質を持つことから、寄せ植えやグランドカバーにもよく利用されています。
名前の由来は?
早速調べてみたところ、冒頭で触れた「アメリカ原産の青い花」が由来だとする説はどうやら本当だったようです。
アメリカンブルーが初めて日本へやって来たのは1980年代のことですが、当初は正式な名称(学名)がはっきりしていませんでした。そこで、アメリカ原産の青い花であることから「アメリカンブルー」という名称で親しまれるようになり、後に正式名称(エボルブルス)が知られる前に定着してしまったことが由来だと言われています。
なお、正式名称であるエボルブルスはラテン語のevolvulus(地を這って伸びていく)が由来であり、アメリカや青い花とは全く関係がありません。
青色以外の花を咲かせることはあるの?
名前の由来にもなっている通り、アメリカンブルーは直径2〜3cm程度の濃い青色の花を咲かせます。ここで少し気になったのですが、その名に合わない「青色以外の花を咲かせるアメリカンブルー」は実在するのでしょうか?
実は、青ではなく白い花を咲かせる品種も流通しているのだそうです。この品種もヒルガオ科エボルブルス属に属しており、アメリカンブルーの仲間だと言えるのですが…白い花を咲かせることから「アメリカンホワイト」と呼ばれています。したがって「アメリカンブルー」と呼ばれる品種は、全てその名に恥じぬ青い花を咲かせることになります。