先日実家に帰省した際、アルバムの中からこんな写真を見つけました(※私が写り込んでいた部分をトリミングしています)。私が小学生の頃に父が育てていたジャンボカボチャで、重さは40kgほどだったはずです。地元の公民館にも飾っていただき、クラスの友達に自慢げに見せていた記憶があります。
当時はこれでも十分大きいと思っていたのですが、巨大野菜の世界にはまだまだ上が存在します。そこで今回は、通常サイズの何倍も大きい野菜・果物についてご紹介したいと思います。
巨大野菜はどうやって育てるの?
まず、どんな野菜にも通常より大きいサイズのものは存在します。しかしながら、全ての品種が「巨大野菜」になり得るのか?と言ったら案外そうでもありません。
調べてみたところ、巨大野菜を収穫するためには少なくとも以下の条件が必要なようです。「巨大」の定義にもよりますが…以下の条件を守れば、巨大野菜が育つ可能性も高くなります。
①品種選び
・まずは「巨大化する可能性のある品種」を選ぶことが前提となります。巨大化するポテンシャルを持っていなければ、後述の生育環境がどんなに良くてもサイズは通常サイズのままです。
・カボチャの「アトランティックジャイアント」などが特に有名で、各地で大きさを競うコンテストも開催されています。本記事の冒頭に掲載したカボチャも、このアトランティックジャイアントだったと考えられます。
②個体の厳選・交配
・①で品種を選んだら、次はその中からより巨大な個体を厳選・交配していきます。人間の世界でも身長や体重にバラつきがあるように、同じ品種の野菜でもその大きさはまちまちです。そのため、サイズの大きな個体同士を厳選・交配していくことで、さらに巨大化する可能性が高まります。
・前述のカボチャコンテストでは、優勝者が出品したカボチャの種を参加者に配るケースもあるようです。こうして最もサイズの大きな個体をみんなで育てることにより、参加者全体で巨大野菜を作り上げていきます。
③生育環境
・巨大野菜の栽培にあたっては、その生育環境も非常に重要です。我が家の家庭菜園ではスペースの時点で難しいですが…思い当たるところでは以下が挙げられます。
>十分な栽培スペースの確保(スペースが広ければ枝や葉も広がりやすい)
>適切な施肥(成長のためには養分も必要)
>適切な摘果(実を収穫する野菜の場合は、1株につき実を1個にするなど)
巨大野菜のギネス記録一覧
最後に巨大野菜(※一部果物含む)のギネス記録について、本記事作成時点の情報をまとめてみることにしました。あくまでも私調べなので、実際の値とは若干異なる可能性がある点、ご容赦いただけますと幸いです。
なお、大きさは以下の3項目で記載しています。
・標準:標準的な重さ
・最大:私が調べられた中での最大の重さ
・倍率:最大 ÷ 標準で算出(四捨五入あり)
---(以下、倍率の高い順に記載)----------
◎カボチャ
・標準:1.50kg
・最大:1225.60kg
・倍率:817.1倍
◎カブ
・標準:0.08kg
・最大:29.00kg
・倍率:362.5倍
◎キュウリ
・標準:0.10kg
・最大:12.90kg
・倍率:129.0倍
◎トウガン
・標準:3.00kg
・最大:221.40kg
・倍率:73.8倍
◎ニンジン
・標準:0.15kg
・最大:10.17kg
・倍率:67.8倍
◎大根
・標準:1.00kg
・最大:42.90kg
・倍率:42.9倍
◎タマネギ
・標準:0.20kg
・最大:8.50kg
・倍率:42.5倍
◎ジャガイモ
・標準:0.15kg
・最大:4.98kg
・倍率:33.2倍
◎スイカ
・標準:5.00kg
・最大:159.00kg
・倍率:31.8倍
◎ナス
・標準:0.10kg
・最大:3.12kg
・倍率:31.2倍
◎いちご
・標準:0.015kg
・最大:0.289kg
・倍率:19.3倍
◎マンゴー
・標準:0.30kg
・最大:4.25kg
・倍率:14.2倍
◎アボカド
・標準:0.20kg
・最大:2.50kg
・倍率:12.5倍
◎桜島大根
・標準:10.00kg
・最大:31.10kg
・倍率:3.1倍
こうして並べてみると、標準サイズと最大サイズの差は数十倍程度のものが多く、最も倍率が高かったのはカボチャでした。カボチャの最大サイズは1t(1000kg)を超えており、運搬だけでも超重労働になりそうです。一方で桜島大根は元々のサイズが大きいこともあり、最大サイズとの差(倍率)に関してはそれほど大きくありませんでした。