先週、夏季休暇を使って家族でハワイ旅行へ出掛けてきました(※その関係で、ここ3記事ほどは全て自動投稿で更新していたのですが…今週より通常更新に戻ります)。息子2人を連れての旅行だったため行き先はオアフ島のみでしたが、天候にも恵まれ最後まで楽しむことができました。
ということで、今回からしばらくはハワイで見かけた植物についていくつか取り上げてみたいと思います。最初にご紹介するのは、南の島ではお馴染みのココヤシです。
ココヤシの概要
科・属名:ヤシ科ココヤシ属
種別:常緑高木
花色:黄
花期:一年中
収穫期:一年中
原産:熱帯地方(詳細不明)
別名:ココナッツパーム、ココナツ、コガネタケヤシなど
花言葉:思いがけない贈り物、硬い決意、成功など
◎特徴:
ヤシの代表種で、その実はココナッツとしてよく知られています。熱帯地方に広く自生していますが、漂流した種からも発芽する性質を持つことから、明確な原産地は不明とされています(※諸説あります)。
耐寒温度は15℃ほどで、日本では小笠原諸島のみに自生しています。沖縄でも街路樹などに用いられることがありますが、自生するのは難しく、成木になることはほとんどないようです。
◎ココヤシの概要は下記記事からの引用です
【ココヤシ】市販のココナッツを食べてみた! - アタマの中は花畑
市街地のヤシの木に実が付いていないのはなぜ?
概要欄でも触れたとおり、ココヤシは一年を通じて開花する樹木です。そのため、通常であれば年間で60〜120個程度の実を収穫することができるはずなのですが(木1本あたり)、ホノルル市街で見かけたヤシの木には収穫適期の実が1つも付いていませんでした。
一方で、毎週土曜日に開催される「KCCファーマーズマーケット」に立ち寄った際には採りたての実を使ったヤシの実ジュースを多く見かけました。ということは、この時期でもヤシの実が収穫期できるはずなのですが…市街地のヤシの木に実が付いていないのは一体なぜなのでしょうか?
気になったので調べてみたところ、その答えは意外と単純でした。というのも、ココヤシは樹高30mに達することもある常緑高木で、直径20〜30cm・重さ2〜4kg程度の実を付けるんですよね。仮に重さを4kgとすれば「高さ30mの位置に9ポンドのボウリング玉を置いている」ような状態であり、これが市街地を歩く人の上に落ちてきたら一溜りもありません。したがって、こうした危険性を避ける目的で花房(または幼実)の段階で切り落としているのだそうです。
(※掲載した写真はイメージです)
ココヤシの寿命は?
今回のハワイ旅行では、市街地や海沿いを中心に多くのココヤシの木を見かけました。その多くがかなりの巨木だったのですが、ココヤシの木の寿命はどの程度なのでしょうか?
こちらも調べてみたところ、ココヤシの寿命は60〜100年程度とのことでした。ココヤシは比較的成長の遅い樹木で、発芽から最初の実を付けるまでに5〜6年程度を要します。ただその後は寿命が訪れるまで年間60〜120個の実を付け続けるため、見方によっては「コスパの良い樹木」と言えるのかもしれません。市街地のココヤシに関しては(安全性の観点から)実を収穫すること自体難しいのですが…幹や葉だけでも十分に楽しませてもらっています。
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