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【キバナコスモス】橙色の花なのに「キバナ」なのはなぜ?

今回は、先月撮影したこちらのキバナコスモスをご紹介したいと思います。コスモスと言えば秋に咲く花のイメージが強いですが、キバナコスモスに関しては6月頃からよく見かけるようになります。

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また「キバナコスモス」という名前に関しては、花色が少なからず関わっていそうですが…キバナコスモスと言えば黄色ではなく橙色の花を連想される方が多いのではないでしょうか(※もちろん黄色の花を咲かせる品種もありますが)。それにも関わらず、「ダイダイバナコスモス(オレンジコスモス?)」ではなく「キバナコスモス」と呼ばれるようになったのは一旦なぜなのでしょうか?

 

 

キバナコスモスの概要

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科・属名:キク科コスモス属

種別:一年草(品種によっては多年草の場合あり)

花色:橙、黄、赤

花期:6〜11月

原産:メキシコ

別名:キバナアキザクラ(黄花秋桜)など

花言葉:野生的な美しさ、野生美、幼い恋心など

◎特徴:

メキシコ原産の一年草(または多年草)で、日本へは大正時代初期に渡来したと言われています。暑さにとても強く、適切に管理すれば初夏〜晩秋まで長く花を楽しむことができます。花色は橙や黄色が多いですが、近年では品種改良が進み、濃い赤色の花を咲かせるものも流通しています。

繁殖力が強く、国内でも野生化している事例がありますが、特定外来生物に指定されているオオキンケイギク(キク科ハルシャギク属)とは別種です。

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▲オオキンケイギク(参考)

 

橙色の花なのに「キバナ」なのはなぜ?

冒頭でも触れた通り、キバナコスモスの花と言えば橙色が主流ですが、なぜか「キバナ(黄花)」と呼ばれます。この理由について調べてみたところ、どうやらキバナコスモスの学名が関係していることがわかりました。

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キバナコスモスの学名はコスモス・スルフレウス(Cosmos sulphreus)で、直訳すると「硫黄色のコスモス」という意味になります。流通している品種の多くが橙色の花を咲かせるものの、硫黄色=黄色を連想させることなどから、日本ではいつしか「キバナコスモス」と呼ばれるようになったようです。現在では品種改良が進み、花色も多様化してきましたが…呼称は変わらず「キバナコスモス」です。

 

コスモスとキバナコスモスの違いは?

コスモス(オオハルシャギク)とキバナコスモスはどちらもキク科コスモス属に属しますが、同属別種のため両者を交配させることはできません(※)。そんな両者ですが、性質としては以下のような違いがあります。

※キバナコスモスとチョコレートコスモスは交配可能で、両者の交配種はストロベリーチョコレートと呼ばれることもあります。

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◎コスモスの特徴(写真左)

・花色はピンクや白が主流(※黄色の花を咲かせる品種もあるが、キバナコスモスとは別種)

・キバナコスモスに比べて葉の幅が狭い

・キバナコスモスに比べて草丈が高い(0.5〜1.5m程度)

・暑さにはやや弱く、秋咲き品種が主流

 

◎キバナコスモスの特徴(写真右)

・花色は橙や黄が主流

・コスモスに比べて葉の幅が広い

・コスモスに比べて草丈が低い(0.3〜1m程度)

・暑さに強く、初夏〜晩秋にかけて長く開花する


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