アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【雑談】シアバター(シアーバター)はどんな植物から作られているの?

最近になりようやく暖かく感じる日が増えてきましたが、少し前までは厳しい寒さと乾燥により、肌荒れに悩まされる日々が続いていました。私自身は家族の中でも比較的マシな方だったのですが、長男と次男は特に肌荒れの症状が酷かった気がします。

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そんな時、店頭ではよく「シアバター」が配合された商品が陳列されていました。植物由来の成分で、肌荒れに効くことまでは何となく把握しているのですが…実際のところシアバターとは何者なのでしょうか?

 

 

シアバターとは?

シアバター(またはシアーバター)とは、シアーバターノキと呼ばれる樹木の種子から採れた天然油分のことを指します。常温では固形ですが、体温程度の温度で融解するため、肌に塗ることで溶けて馴染みやすくなります。このような性質から「オイル」ではなく「バター」と表記されます。

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原料となる種子(シアナッツ)の生産量はナイジェリアが最も多く、以降もマリ、ブルキナファソ、ベナン、ガーナと言ったアフリカ諸国が続きます。近年は輸出量が増えており、1980年代以降は日本や欧米でも多く流通するようになりました。

 

シアバターの効果は?

シアバターにはステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、パルチミン酸などの脂肪酸が豊富に含まれています。これらの脂肪酸は人間の皮脂に非常に近い成分であるため、肌に馴染みやすく相性が良いと言われています。そんなシアバターには高い美容効果があり、主だったところでは以下が挙げられます。

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①美肌効果

・シアバターの主成分であるステアリン酸やオレイン酸は、乾燥しにくいことでも知られています(不乾性)。そのため肌や髪に塗布することで水分の蒸発を防ぎ、高い保湿効果を発揮します。またオレイン酸には角質を柔らかくする作用もあるため、 肌をふっくらさせる効果も期待できます。

 

②抗酸化作用

・前述のステアリン酸は抗酸化作用も持つため、シミやシワといった加齢に伴う肌トラブルを防ぐ効果があると言われています。またビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどの美容成分も含まれているため、皮膚に浸透することで肌に潤いや柔らかさを与えます。

 

③抗炎症作用

・シアバターに含まれるアラントインやカロテノイドには、傷んだ皮膚や粘膜を修復し、鎮静させる効果があります。そのため肌に塗布することで、肌荒れ、ひび割れ、あか切れなどに効果を発揮します。

 

シアーバターノキの概要

最後に、シアバターの原料でもあるシアーバターノキの概要についてもご紹介します。ただ引用可能な画像が見つからなかったため…樹木全体や花の詳細な見た目については、画像検索等で是非調べてみていただければと思います。

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科・属名:アカテツ科シアーバターノキ属

種別:常緑高木

花色:薄黄

花期:12〜4月

原産:西アフリカ〜中央アフリカ

別名:シアの木、エミエミ、カリテなど

花言葉:─

◎特徴:

西アフリカ〜中央アフリカ原産の常緑高木で、標高500〜1500m程度のサバンナ地域に分布しています(※分布域をシアーベルトと呼ぶこともあります)。原産地では貴重な油脂源として古くから食用・薬品・燃料として用いられていましたが、近年はシアバターの美容効果が着目され、世界各地に輸出されています。

シアーバターノキの寿命は200年程度と非常に長いですが、発芽から最初の花が開花するまでに12年程度、その後結実するまでに数年程度を必要とします。さらに3年に1度しか結実しないため、シアーバターノキの実は希少価値が高いとも言われています。


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