今回は、以下の記事の続きになります。
イチジクの一文字整枝に挑戦するにあたり、主枝の誘引を先月行いました。ただ、枝の剪定はまだやっていなかったんですよね。
剪定方法を調べていたところ、夏果専用種と秋果専用種で対応が異なることがわかりました。今回は、調べてわかった剪定方法についてまとめてみました。
イチジクの剪定時期はいつ?
イチジクの剪定は、休眠期である冬に行うことが多いです。春〜秋は枝を伸ばしたり、実をつけたりしているため、それらの成長を阻害しない時期に剪定します。
品種によっては、剪定時期を誤ると枯れてしまうこともあります。剪定を行う際は、事前に時期を調べておくことをおすすめします。
何故剪定する必要があるの?
剪定することによる利点は大きく2つあります。
①収穫量を増やすため
枝を切り落としてしまったら、収穫量はむしろ減るんじゃ…?と考える方もいらっしゃるかと思います。(もちろん剪定する枝の量にもよりますが)剪定をすることで脇芽が増え、結果的に収穫量が増えることが多いです。
但し、夏果専用種についてはかえって収穫量を減らしてしまうこともあります(後述)。
②収穫しやすくするため
もう1つの理由がこちらです。適度な剪定によって木の大きさを一定に保つことにより、常に収穫しやすい場所に実を付けるようにします。
現在私が挑戦している一文字整枝も、収穫のしやすさを重視した整枝方法です。
夏果と秋果で剪定方法が違う!?
タイトルにも書きましたが、夏果専用種と秋果専用種で剪定方法が異なるようです。ここでは、両者の違いを挙げつつ、私なりにまとめてみました。
夏果専用種
夏果専用種の場合、前年秋につくられた花芽が成長することで実になります。そのため、枝の先端をむやみやたらに剪定すると、花芽も切り落としてしまうことになります。結果として、翌年の収穫が望めなくなってしまいます。
夏果専用種を剪定する場合は、全ての花芽を落としてしまわないよう、枝の先端や大きな芽をある程度残しておくようにします。もちろん、全く剪定しないと木がどんどん大きくなってしまうため、その他の枝は冬の間に剪定しておきます。
秋果専用種
秋果専用種の場合、その年の春に成長した枝に花芽がつくことで実になります。そのため、枝の先端を敢えて残しておく必要はありません。
剪定の際は芽を2〜3つほど残して、それより先の枝は切り落とすようにします。全ての芽を切り落としてしまうと、翌年枝が伸びない恐れがあるため、少しだけ芽を残しておくのがポイントです。
夏秋兼用種
夏果・秋果の両方の性質を持つ夏秋兼用種の場合は、収穫したい時期に合わせた剪定を行います。
夏に収穫したい場合→夏果専用種と同じ剪定
秋に収穫したい場合→秋果専用種と同じ剪定
といった具合に剪定方法を切り分けます。
品種にもよりますが、一般的には秋果の方が収穫量が多い傾向がありますので、秋果を考慮した剪定を行うことが多いようです。
我が家でも剪定してみました
我が家のイチジクは、以前の記事に記載したととり夏秋兼用種のカドタだと思われます。
ということで、夏秋兼用種に合わせた選定を…と言いたいところですが、現在は一文字整枝に挑戦中(一年目)のため、先程の説明とは少し異なる剪定をしています。
※整枝が全て終わり、木の形が出来上がったら、先程まとめたような剪定を行いたいと思っています。
一文字整枝一年目の冬は、伸ばした2本の枝の先端部分(特に木化しきれていない部分=枝の色が緑っぽい部分)を切り落とします。
剪定はたったこれだけです。剪定の際は、芽と芽の間を切るようにします。
そしてこれが剪定後のイチジクです。剪定前とほとんど変わらないですが…。
今回の剪定によって脇芽が垂直に伸び、たくさん実をつけてくれることを期待しています。
【余談】現在ついている実の運命は…?
昨年秋につけた実ですが、現在も2個残っています。赤みを帯び、シワシワになりましたが。。。
以前の記事で、この実を「翌年夏に収穫できる夏果」だと思い込んでいたことを書いたのですが…夏果って「前年秋にできた花芽が成長して実になる」んですよね。
そう、「前年秋にできた実(※先程の写真)」ではなく「前年秋にできた花芽」が夏果になるんです。
夏果ではなかった実、今後の運命はいかに…!?
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