アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【鯉のぼり】こどもの日に鯉のぼりを揚げるのは何故?〜色の意味や由来から調べてみました〜

私自身が「カラフルなもの好き」であることは当ブログでもたびたび公言しているのですが、今回はその中から鯉のぼりについて取り上げたいと思います。

 

◎カラフルなもの好きの話

 

端午の節句」「こどもの日」と聞くと、真っ先に鯉のぼりを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人で、小一時間眺めていても飽きないくらいには鯉のぼりが好きだったりします。

 

私が小さい頃はあちこちで鯉のぼりを揚げている光景が見られたのですが…最近は時代の流れなのか、めっきり見かけなくなってしまいました。イベント会場では今でもたくさん揚げられており私もよく足を運ぶのですが、やっぱり庭でゆっくり眺めていたいものです。

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前置きが少し長くなりましたが、そもそも何故こどもの日(端午の節句)に鯉のぼりを揚げるようになったのでしょうか?実はあまりよく考えたことがなかったため、この際にまとめてみることにしました。

 

 

我が家の鯉のぼり

外出自粛でやることがなかったため、少し早いですが鯉のぼりを出すことにしました。長男(2歳ちょっと)の誕生に合わせて購入したため、この鯉のぼりを揚げるのは今年で3回目になります。

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我が家で揚げている鯉のぼりはこちら。ベランダでも揚げられる鯉のぼりの中でも、特にサイズが大きいものを選びました。


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それぞれの鯉のサイズは以下のとおりです。「鯉のぼりを揚げるスペースがない!でも、せっかくなら大きいサイズにしたい!」という私のような方にもってこいの商品です。

・吹き流し:1.5m

・黒鯉:1.5m

・赤鯉:1.0m

・青鯉:0.8m

・緑鯉:0.6m

・橙鯉:0.5m

 

鯉のぼりの由来

鯉のぼりは、元々男の子の立身出世を願って揚げられるようになりました。そんな鯉のぼりの由来は、中国に古くから伝わる「登竜門伝説」と言われています。登竜門伝説とは、中国・黄河上流にある竜門と呼ばれる難所を登り切った魚は龍になれる、というものです。「若手芸人の登竜門」など、今でも耳にすることが多いのではないでしょうか。この伝説にあやかり、鯉は「男の子が様々な困難に打ち勝って立身出世する象徴」として扱われるようになったそうです。

 

ちなみに鯉のぼりは日本固有の文化ですが、日本で最初に鯉のぼりが揚げられるようになったのは江戸時代と言われています。当時の端午の節句(5月の午の日→後に5月5日で固定)と言えば、将軍家や武家でのみ行われていた行事でした。将軍家・武家に男の子が生まれた際は、幟(のぼり)や吹き流しを自宅に飾り、厄除けと成長を祈っていたとされています。

 

江戸時代中期になると、この風習が庶民にも徐々に浸透していきます。幟を飾っていた将軍家や武家に対し、庶民の間では登竜門伝説になぞらえて鯉をモチーフにするアイデアが生まれました。これが現在の鯉のぼりのはじまりとされています。

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鯉の色と意味

江戸時代中期より揚げられるようになった鯉のぼりですが、時代とともに色と意味が少しずつ変わってきているようです。現在の意味で扱われるようになったのは昭和30年代(東京オリンピックの頃)〜と言われています。

 

【江戸時代〜】

・黒:緋鯉。男の子を表す。

 

【明治時代〜】

・黒:真鯉。お父さんを表す。

・赤:緋鯉。男の子を表す。

 

【昭和時代初期〜】

・黒:真鯉。お父さんを表す。

・赤:緋鯉。お母さんを表す。

・青:子鯉。男の子を表す。

 

【昭和30年代〜】

・黒:真鯉。お父さんを表す。

・赤:緋鯉。お母さんを表す。

・青緑橙紫など:子鯉。子供を表す。

 

ちなみに当初の鯉のぼりの素材は紙でしたが、時代の移り変わりのともに破れない綿に変わり、現在では濡れても色落ちしない化学繊維が主流となっています。

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あまり知られていない吹き流し

鯉のぼりと言えば黒・赤・青などの鯉を思い浮かべる方が大半ですが、鯉以外のものが1つ揚げられているのをご存知でしょうか?

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これは吹き流しと呼ばれるもので、魔除けなどの意味を持っています。実は吹き流しの歴史は鯉のぼりよりも長く、戦国時代から使われてきたとされています。

 

また、吹き流しの更に上に付いているこの部分は、それぞれ「回転球」「矢車」と呼びます。

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回転球には「神様の目印、または神様を呼び込む」、矢車には「魔除け」の意味が込められています。

 

屋根より高い鯉のぼり

童謡にも使用されている「屋根より高い鯉のぼり」というフレーズ。このフレーズのとおり、昔は屋根よりも高い大型の鯉のぼりが主流でした。

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前半でも記載しましたが、鯉のぼりには本来「男の子の立身出世を祈る」意味が込められています。ただ、祈ってくれる神様が男の子の家を見つけられなければ話になりません。そのため「ここに男の子がいるよ!」と神様にアピールする目的で、大型の鯉のぼりが用いられたり、先端に回転球を付けたりするようになったそうです。

 

吹き流し・鯉に用いられる色

今でこそ様々な色がありますが、当時の吹き流しは青・赤・黄・白・黒の5色で作られていました。こちらも中国の言い伝え(五行説:自然界のものは木・火・土・金・水の5つから成り立つという説)が関係していると言われており、それぞれの要素を表す色が用いられていたようです。

 

鯉のぼりについても黒や赤など、上記の説に沿った色の鯉が主流でした。現在では緑や橙など、説に沿わない色の鯉も多く見かけますが…こちらは販促目的で出回るようになったようです。(※むしろ私は緑・橙の子鯉が好きだったりします)

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子供1人に対して子鯉は1匹?

さて、再び我が家の鯉のぼりに話を戻すのですが…ご覧のとおり子鯉が3匹(青・緑・橙)のタイプを購入しました。我が家には子供が1人いますが、子供1人に対して子鯉3匹は多過ぎるのでしょうか…?

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調べたところ、やはり鯉のぼりの風習から考えれば子供1人に対して子鯉を1匹にするのが普通のようでした。ということで、我が家の鯉のぼりも風習に合わせてみました。

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(※今まで公表していなかったのですが…来月次男が生まれる予定のため、子鯉を2匹にしています)

 

ただ、橙鯉だけ仲間外れにするのも何だか可哀想なので、風習にとらわれず全ての鯉を泳がせてあげようと思います。

 

女の子でも鯉のぼりを飾って良い?

元々鯉のぼりは男の子向けの風習だったため、男の子の人数と同じ数の子鯉を揚げることが普通でした。ただ、最近は女の子の人数もカウントすることが多いようです。

 

男の子の場合は青や緑の子鯉を揚げるのに対し、女の子の場合は橙や紫などの暖色系がよく選ばれています。

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おわりに

「私の好きなカラフルなものシリーズ」ということで、今回は鯉のぼりを取り上げてみました。時代の流れや住環境の関係で、大型の鯉のぼりを揚げる家庭がめっきり少なくなりましたが…ベランダタイプ・室内タイプのものでも結構迫力があるのでおすすめです。

 

お子様の立身出世を祈るのと同時に、鯉のぼりの泳ぐ姿で癒されてみてはいかがでしょうか?

 


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