◎前回の記事
我が家のブルーベリーも、少し前から開花期を迎えています。昨年6月に実のついた木を購入してきたため、花を見るのは今年が初めてです。
ブルーベリーは木がコンパクト(低木)で収穫や手入れもしやすいため、庭木としてもとても人気があります。落葉樹のため、秋には紅葉も楽しめます。
◎ブルーベリーの紅葉
そんなブルーベリーですが、実をたくさん収穫するためにはちょっとしたコツが要るようです。
ブルーベリーの開花
我が家のブルーベリーが開花し始めたのは3月末のことでした。ゆっくり開花するため、長く花が楽しめるのも特徴です。
◎3月28日撮影
◎4月2日撮影
◎4月8日撮影
花をよくよく見ると、アセビの花に似ているような気がしてきました。調べたところ、どちらもツツジ科の植物なんですね(ブルーベリーはスノキ属、アセビはアセビ属)。ブルーベリーは実を食べることができますが、アセビは有毒色風なので注意が必要です。
▲アセビの花(参考)
収穫量を増やすための品種の選び方は?
ブルーベリーの収穫量を増やすために重要となるのが品種の選び方です。ブルーベリーは大きくハイブッシュ系・ラビットアイ系の2系統に分けられるのですが、同系統の木を2本以上植えておくと良いようです。なお、同じ品種の木で揃えるのでは意味がないため、異なる品種の木を2本以上混植するのが良いとされています。
ここまでの内容を簡単にまとめると、以下のようになります。
・ハイブッシュ系 × ラビットアイ系→△
・ラビットアイ系(品種A)× ラビットアイ系(品種A)→△
・ラビットアイ系(品種A)× ラビットアイ系(品種B)→◎
・ハイブッシュ系(品種A)× ハイブッシュ系(品種B)→◎
ここで、ハイブッシュ系とラビットアイ系の違いについても簡単に触れておきます(※以前の記事に記載したものを再編集)。我が家は暖地に属するため、ラビットアイ系の方が栽培に向いていると考えられます。
ハイブッシュ系の特徴
・寒冷地での栽培に適している
・土質を選ぶが味は良質
・ラビットアイ系よりも酸味と甘みのバランスが取れている
・収穫時期は6〜7月
・厳密にはノーザンハイブッシュ系(寒冷地向き)と、サザンハイブッシュ系(やや暖地向き)に分かれる
ラビットアイ系の特徴
・暖地での栽培に適している
・丈夫で育てやすいが味はやや劣る
・ハイブッシュ系よりも酸味が少ない
・収穫時期は7〜8月
なぜ異なる品種を植える必要があるの?
では、なぜブルーベリーは異なる品種を混植することで収穫量が増えると言われるのでしょうか?これには「自家結実性」と呼ばれる性質が深く関わっています。
自家結実性については以前取り上げたことがあるのですが、簡単に言うと「自分自身の花粉で受粉することができるかどうか」という性質のことです。ここで言う「自分自身の花粉」というのは、自分と同じ品種の花の花粉も含みます。
ブルーベリーの品種の多くは自家結実性がない(=自分と同じ品種の花粉では受粉できない(※品種によっては受粉しにくい))ため、複数の品種の木を混植し、異なる花粉同士を交配させることで受粉率を高める必要があります。これこそが、異なる品種同士を植えた方が良いと言われる理由だと考えられます。
※自分自身の花粉では受粉できないため実をつけられない…というのはソメイヨシノにも共通しています。ソメイヨシノは挿し木で増やしているため、日本全国のソメイヨシノは全て同じ株のクローンと言われています。
我が家でも2品種植えています
我が家では暖地向きであるラビットアイ系のブルーベリーを2本植えています(異なる品種を選びましたが、品種名は忘れてしまいました)。収穫量を増やすため、2本ともたくさん開花してくれると良いのですが…。
向かって奥側の木はたくさん開花したのですが、手前側の木は葉が伸びるばかりでほとんど花芽がついていませんでした。
花は少しだけ咲きそうなのですが、今年は奥側の木に頑張ってもらうしかなさそうです。。。
▲向かって手前側の木
▲向かって奥側の木
現在のブルーベリー
4月も下旬に入り、早いものは花が散り始めました。中央には既に実のような部分ができています。
今年はほぼ奥側の木しか開花しませんでしたが、果たして収穫することはできるのでしょうか…?
◎次回の記事
【ブルーベリー】自宅で育てたブルーベリーが酸っぱい!甘い実を収穫する方法は? - アタマの中は花畑