6月に入り、我が家のフェイジョアが次々と開花し始めました。
元々は収穫目的で植えたのですが、花も華やかで綺麗ですよね。熱帯地方原産ということもあり、日本ではなかなか見かけない見た目をしてします。
そんなフェイジョアですが、近年庭木として人気が高まってきているようです。私自身も、自宅の庭に植える木を選ぶ際、真っ先に思い浮かべた木の一つがフェイジョアでした。今回は、フェイジョアを庭木としておすすめする理由について、私なりにまとめてみました。
フェイジョアの概要
科・属名:フトモモ科アッカ属
種別:常緑低木
花色:赤紫
花期:5〜6月
収穫期:10〜11月
原産:中南米
別名:パイナップルグアバ、フィジョアなど
◎特徴:
中南米原産の熱帯果樹で、バナナやパイナップルをミックスさせたような味わいが特徴です。様々な品種がありますが、その多くはニュージーランドやオーストラリアなどで品種改良されたものです。初夏には赤紫色の花を咲かせます。
日本では1970年代に広く栽培されていましたが、その後は需要が落ちていました。近年は庭木としても再注目されているようで、庭先でも多く見かけるようになりました。
フェイジョアを庭木としておすすめする理由
そんな私も、自宅の庭にフェイジョアの木を1本植えています。庭木としても人気が高まっているフェイジョア、今回は私がおすすめする理由をいくつかご紹介したいと思います。
実が食べられる!
まずは何と言っても実が食べられることです。フェイジョアの実はパイナップルとバナナをミックスさせたような味で、パイナップルグアバという別名を持つほどです。ちなみに、私自身も食べたことがないため、庭での初収穫を目指しています。
ただ、1点気を付けておきたいのが「フェイジョアは1本の木では実が付きにくい」という点です。最近では、自家結実性(=1本の木で実を付けられる性質)のある品種も多く出回っていますが、やはり複数の木を植えた方が実の数・品質ともに良くなるようです。
◎自家結実性についてはこちら
果樹に実がならないのは何故?自家結実性のない品種の特徴と注意点 - アタマの中は花畑
葉がオシャレ!
フェイジョアの葉の裏側は白く、まるでオリーブのような見た目をしています。オリーブの庭木としての人気にあやかり、葉の見た目がよく似たフェイジョアの人気も高まっている…という説もあるほどです。葉は少し丸みを帯びていますが、オリーブに負けず劣らずのオシャレな葉ではないでしょうか。
ちなみに…オリーブ、フェイジョアどちらも実を収穫することができますが、生食できるのはフェイジョアのみです。
花も食べられる!?
私も庭に植えるまで知らなかったのですが、初夏に咲く花(花弁)は食べることができます。厚みのある花弁は甘味があるため、長男もパクパク食べていました。このように、食べられる花のことをエディブルフラワーとも呼びます。
◎エディブルフラワーについてはこちら
【セロリ】花が食べられるって知っていますか?〜我が家のセロリ、見頃を迎えました〜 - アタマの中は花畑
実だけではなく花も食べられるフェイジョアは、1本の木で2度美味しいお得な果樹です。しかも花は華やかなので、ちょっとした南国気分も味わえます。
木がコンパクト!
フェイジョアは常緑低木に属しており、多くの品種は樹高3m程度で成木になります。果樹の中でもコンパクトな部類に入るため、庭木としても扱いやすいのではないでしょうか。
とにかく丈夫!
フェイジョアは熱帯地方原産の果樹ですが耐寒性は強く、成木であれば−5〜10℃の寒さにも耐えることができます。日本の温暖地であれば路地植えでも育てられるため「自宅で南国果樹が育てたい!」という方にはフェイジョアをおすすめします。(※前述のとおり、収穫目的であれば複数の品種を混植することを推奨します)
また、病害虫や強剪定にも強いため、生垣用の木としても活用することができます。とにかく丈夫な木なので、初心者にもおすすめです。
我が家のフェイジョア・アポロ
我が家ではアポロという品種を1本植えています(※本当は複数本植えたかったのですが、スペース的な都合で1本にしています)。大きめの木を取り寄せていただいたため、植え付け2年目ですが既に樹高は2mほどあります。
アポロはフェイジョアの中でも実が大きい(200g/個程度)のが特徴で、香りや甘味も優れていると言われています。更に、自家結実性があるため特に人気が高い品種の一つです。
フェイジョア(アポロ)実のなる特大サイズ!樹高1.5m前後(根鉢含まず) シンボルツリー 庭木 植木 常緑樹 常緑高木
昨年も多くの花が咲いたのですが、残念ながら1つも実になることはありませんでした。今年こそは収穫したいので、最近は毎日のように人工授粉に励んでいます。
日々の努力が報われてくれると良いのですが…。